【プロ解説】新規事業の創出の流れと「重要な4つの視点」、「課題2点」

【プロ解説】新規事業の創出の流れと「重要な4つの視点」、「課題2点」
    • 新規事業
  • 2021年9月10日
ポイント

新規事業立ち上げっていっても、どのような流れになるのか分からない…。

ポイント

新規事業を立ち上げたいけど、良いアイデアが浮かんでこない…。

「新規事業を立ち上げたい」と思っていても、「何から行えばよいのか」、また「どこを重視して進めればよいのか」など、そんなお悩みではないでしょうか?

新規事業を創出するためには、まずアイデアとプランをしっかり練らなければいけません。この2点が曖昧だと、せっかく立ち上げた事業も、うまくいかなくなってしまうかもしれません。

新しいアイデアやしっかりとしたプラン(計画)を立てることにより、新規事業はより成功に向かいます。その結果として、会社全体の成長や利益にも大きく貢献できるでしょう

当記事では、新規事業の創出に欠かせない「重要な4つの視点」や、取り組むべき「2つの課題」について解説します。

この記事を読み終えると、こんなことが実現できます

  • 新規事業の創出の重要な視点が理解でき、新規事業の失敗確率が低くなる
  • 新規事業の課題に対する、ヒントと適切なアプローチ方法が分かる
  • 新規事業に必要な「事前準備」がわかり、「次はどうすればいいんだ…」といた迷っている時間を減らせる

それでは早速、読み進めていきましょう。

新規事業の創出の重要な4つの視点

新規事業の創出の重要な4つの視点

新規事業の創出は、重要なポイントを押さえていればそれほど難しいものではありません。

新規事業の創出の重要な視点4つについて、見ていきましょう。

1.ユーザーのニーズを的確にとらえる

新規事業の創出に欠かせない視点は、ユーザーのニーズを把握することです。

とくにユーザーの「不」について考えなければなりません。

たとえば、ある商品やサービス、事業に対する「不満」「不安」「不足」を調査します。

ある事業に不足があると感じているユーザーが多いのであれば、その不足を補う新規事業が必要となるでしょう。

ユーザーのニーズにきめ細やかに応えることが新規事業成功のカギです。

2.時代のニーズをとらえる

ユーザーのニーズとともに考慮すべきなのが「時代のニーズ」です。

ユーザーのニーズに応えた新規事業であっても、時代のニーズに合っていなければ成功しません。

たとえばユーザーが新しいサービスを利用するのに、まだ存在しない新たな設備・技術が必要になる場合、その設備や技術が存在しない間は、ユーザーの「不」を解決するのは難しいでしょう。

逆にまったく目新しさのないサービスを提供しても、ユーザーの興味を引くことはできません

3.他者との提携も視野に入れる

新規事業の創出に際しては、自社の力だけでなく他の企業や大学などと提携することも検討しましょう。

自社内だけでは解決できない課題も、他の企業や大学の力を借りることで、低予算で解決できるかもしれません。

さらに 他の企業や大学と提携すれば、異なる視点からのアイデアが提供される可能性もあるため、多くのメリット があります。

4.新規事業を動かす

新規事業を創出するのに、「動かす」を外して語ることはできません。

新規事業は、作り上げるまでも大変ですが、それ以上に大変なのは「始動した後」です。

実際に自分たちが企画〜形にしてきた事業を、どう世の中に知ってもらい、どう拡大(購入)してもらうのか?

新規事業は、 始動した後に「どう動かしていくのか」もとても重要なのです。

新規事業を創出する際の基本的な流れ

新規事業を創出する際の基本的な流れ

新規事業を創出する際には、スムーズに立ち上げられるよう基本的な流れを知っておきましょう。基本的な流れは以下のようになります。

1. コンセプトの立案

はじめに、新規事業のコンセプトを考えなければなりません。

ここで完全に形になっている必要はありませんが、 どのような顧客層を想定しているのか、どんな商品・サービスを提供していくのか、おおよその方向性は決めておきましょう。

2. ニーズの調査・整理

コンセプトの立案とともに重要なのが、市場やニーズの調査です。

新規事業がどれほどよい案であっても、市場やニーズに適合していなければ成功は難しくなります。 顧客へのアンケート調査や社内での意見交換、さらに業界全体が抱える課題などからニーズを掴めます。

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3.事業計画と事業性の評価

市場の調査が終わったら、どのように事業を行うか計画を立てます。

さらに同時に事業性の評価も行わなければなりません。新規事業にはどのくらいの人員と予算が必要なのか、事業全体として利益は出るのかを検討します。

利益が出ると考えられるのであれば、 いつから黒字になるのかを予測することも、事業を推進するうえで重要です。

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4.新規事業によって生まれる課題

新規事業がうまくいったと仮定して、次に生じる課題を考える必要もあります。

また課題に付随して新たなニーズに気づいた場合には、さらなる新規事業の創出が可能になるかもしれません。

あとは 1から4のプロセスを繰り返して新規事業を創出していきます

新規事業を創出するうえでよくある課題

新規事業を創出するうえでよくある課題

新規事業を創出する場合、いくつかの課題に直面することがあります。

アイデアを出す際に直面する2つの課題を見ていきましょう。

1.よいアイデアが出てこない

よくある課題の1つは、よいアイデアや納得できるアイデアがでてこないことです。そのようなときは、何が足りないのかをじっくり検討しましょう。

一見、 ありきたりな新規事業のアイデアであっても、足りない部分を補えば市場のニーズに合ったものになるかもしれません。納得できないからといってすぐに却下せず、どうしたら実現できるかを考えてみましょう。

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2.人員・予算が足りない

よいアイデアが出ても、人員や予算が足りず着手できないケースもあります。しかし納得いくアイデアであるなら、なんとか工夫して新規事業が創出できないか検討しましょう。

他の企業や大学と提携するオープンイノベーションによって人員を確保したり、 最低限の完成度で製品を提供するリーンスタートアップを実施したりして、課題を解決できる可能性もあります

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【まとめ】入念な準備によって新規事業を創出しよう

入念な準備によって新規事業を創出しよう

新規事業の創出は難しそうに感じますが、現在のニーズの把握や人員・予算の計画などを明確にしておくことで、新規事業創出のハードルは下がります。

新規事業の創出に伴う課題も、全ては計画と入念な準備によって解決できることも少なくありません。

しっかりと調査・分析を行って、新規事業を成功させましょ

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コラム著者プロフィール

岡島光太郎

岡島 光太郎

取締役副社長 兼 経営コンサルタント(Co-founder)

2009年:(株)リクルートに新卒で入社。営業・企画の両面で責任者を務める。
※リクルートではMVPやマネジメント賞など、個人・マネージャー賞を多数受賞。
2013年:(株)データX(旧:フロムスクラッチ)の創業期に転職。営業や新卒・中途採用の責任者を務める。
2014年:アソビュー(株)に転職。その後、営業責任者、新規事業責任者を歴任。
2015年:(株)Pro-D-useを創業。取締役副社長(現任)に就任。

【得意領域】
新規事業の立上げ~収益化、成果を上げる営業の仕組み作り、BtoBのWebマーケティングを主軸とした売れる仕組み作り、DXまで見通したIT・SaaS・業務システムの導入や運用、融資を中心とした資金調達~財務のコンサルティングを得意としている。

【担当業種】
「システム受託開発」「Webサービス」「Tech系全般」「製造」「建築」「販売・サービス」「スクール業」など多岐。

【資格・認定】
中小企業庁認定:中小企業デジタル化応援隊事業認定IT専門家 / I00087391
経済産業省認定:情報処理支援機関 / 第39号‐24060007(21)