新規事業の計画書はテンプレートを使ってサクサク作ろう!

  • 2019年1月8日

新しい事業を起ち上げるためには、その手順を示した計画書が欠かせません。でも何をどう書いたらよいか分からないという方も多いのではないでしょうか。そんなときにはテンプレートを利用するのがおすすめです。今回は新規事業計画書を作る際にテンプレートを利用するメリットと上手な活用法についてご紹介いたします。

計画書は新規事業の設計図

事業計画書がなくても新たな事業を始めることはできるでしょう。しかし未経験の新規事業を起ち上げる際には、どうしてもリスクが伴います。このリスクを最小限に抑えて成功へと導いてくれるのが新規事業計画書です。新規事業をスタートさせるためにやらなければならないことは山ほどあります。「どうやって売るか」「人員体制はどうするか」「資金調達は」「仕入れルートは」など1つ1つを詰めていかなければなりません。もし計画書がなければ、「何をいつまでにやればいいのか」「優先順位はどうすべきか」なども見えてこないでしょう。だからこそ新規事業を始める際には事業計画書が重要になるのです。新規事業計画書は新たな事業をスタートさせ軌道に乗せるための設計図といえるでしょう。新規事業計画書を作成する場合は新商品や販売促進の計画書などよりも広範囲の事柄について検討をする必要があります。また新規事業の起ち上げには多くの人が関わることにもなるでしょう。その人達と情報を共有して進捗状況を確認したり、役割分担したりするためにも新規事業計画書は欠かせません。計画書の作成を進めていくと解決しなければならない課題が浮き彫りになってきます。その課題を解決する方法をていねいに検討することで精度の高い事業計画書となります。いつまでに何をすればよいかという行動プランも明確になり、チェックシートとしての役割も果たしてくれるでしょう。

新規事業計画書のフォーマット

新規事業計画を作成する際にはとても多くのことを検討しなければなりません。計画書に盛り込むべき内容は事業の種類や規模によって違ってきますが、代表的なものを紹介します。(※1)まずどんなビジネスモデルであるかを明確にすることが重要です。誰に対して、どんな商品・サービスを、どのような方法で提供するかを一言で言い表したもので、新規事業の基本コンセプトともいえるでしょう。次に参入しようとしている市場の状況を客観的に分析することが必要です。現状の市場規模、今後の成長性、競合関係、ターゲットとなる顧客層などを調査・分析することで市場のどこにポジションを置けばよいのかも見えてきます。そのうえで新規事業の事業戦略を立案します。競合よりも優れた自社商品・サービスの価値を明確にし、それを訴求するターゲットを設定することが重要です。商品やサービスを顧客に届けるための販売チャネルや認知してもらうためのプロモーション計画も必要になるでしょう。また予想される課題やリスクについても洗い出して整理しておくことが重要です。そのうえでその課題やリスクにどう対応するのかを明確にします。さらに人員についての計画も大切です。「社内の配置換えで対応するのか」「新規採用は何人必要か」など業務の分担や組織体制についても詰めておく必要があります。そして大事なのが損益シミュレーションです。「どれぐらいの売り上げがあるか」「経費はどれぐらいか」「投資する金額はいくらか」などを客観的にシミュレーションする必要があります。単年度はもちろんですが、中長期的な損益計画を立てておくことも重要です。事業計画書の内容は論理的かつ具体的であることが求められます。抽象的であいまいな計画書にならないようにするためには客観的なデータや数値を用いることがポイントです。

テンプレートを使うメリット

いざ事業計画書を書こうと思っても何をどう書いて何から手をつけてよいのか迷ってしまうことも多いでしょう。そんなときはテンプレートを利用して事業計画書を作成するのがおすすめです。テンプレートを使うことにはいくつものメリットがあります。まず項目をフォーマットに沿って進めていくことで何について考えればよいかが明確になります。頭の中のモヤモヤも整理されて考えもまとまるでしょう。また計画書を作成するために必要な情報や課題点も見えてきます。テンプレートには最低限必要な項目が記載されていますので、大事なポイントを漏らしてしまうようなこともありません。そして何よりも短時間で作成することができるというのが大きなメリットです。1から自分で考えて作成するよりも大幅に時間を短縮できるでしょう。一口に事業計画書のテンプレートといっても、その目的によって種類はさまざまです。例えば自社の経営幹部に説明するための事業計画書と金融機関から融資を受けるための事業計画書ではその内容は大きく違ってきます。ネット上でもたくさんのテンプレートが公開されていますので、目的にあったものを探して利用するようにしましょう。

事業計画書のテンプレート

それでは事業計画書のテンプレートをダウンロードできる代表的なサイトを紹介します。bizocean(ビズオーシャン)ではさまざまな計画書のテンプレートが紹介されており、事業計画書だけでも114種類(2017年7月時点)のテンプレートをダウンロードすることが可能です。(※2)小売業や建設業、飲食業、不動産業など業種別に分かれたテンプレートもあり、中には書き方を解説したテンプレートもあります。また「商品戦略」「顧客対応」「差別化ポイント」「販売チャネル戦略」「価格戦略」のようにテーマごとに分けられたテンプレートもありますので、きっと目的のものが見つかるでしょう。ファイル形式も「Excel」「PowerPoint」「Word」などの種類があり使いやすいものになっています。また「[文書]テンプレートの無料ダウンロード」でも事業計画書のテンプレートをダウンロードすることが可能です。(※3)一般的な内容のテンプレート以外にも中小企業庁の創業計画書など公的機関の様式を参考にしたテンプレートも紹介されています。融資を目的とした事業計画書の代表的なテンプレートとしては「日本政策金融公庫」のテンプレートがあります。(※4)テンプレートと合わせて記入例もダウンロードできますので、迷わずに計画書を作成できるでしょう。

オリジナリティをプラスしよう

テンプレートを利用して事業計画書を作成することには、たくさんのメリットがあります。しかしテンプレートを使うとどうしても定型的な計画書になりやすいというデメリットもあるのです。例えば自社の経営幹部や金融機関の融資担当者に事業計画の内容を理解してゴーサインをもらうためには新規事業に対する熱意も重要になります。新規事業を起ち上げて安定経営につなげるのは簡単なことではありません。困難な課題を解決して目標を必ず達成するという熱意が必要になるでしょう。「この事業は将来こんなに伸びます」「必ず成功させますからぜひ融資してください」という熱意が相手の心を動かすのです。しかしテンプレートを使って記入例に従って項目を埋めていくだけでは、この熱意を伝えるのは難しいでしょう。そのためテンプレートだけに頼らずに必要があればカスタマイズしてオリジナリティをプラスすることをおすすめします。事業計画書を作成するにあたって一番重要なことは、読み手に内容をしっかり理解してもらえるかということです。そのためには読み手が理解しやすいようにデータや図表などもどんどん加えることが重要です。テンプレートを利用しながらもプラスアルファでオリジナリティをアピールすることが理解してもらえる事業計画書につながります。上手にテンプレートを活用して成功に導いてくれる新規事業計画書を作成しましょう。