新しい事業の立ち上げに計画書が欠かせないことが理解しているが、何を、どのように書いたらよいか分からない…
正直、計画書を1から作成することが面倒。簡単に作成できる方法はないだろうか。
これから新規事業を行う方の中で、このような悩みや疑問を持っている方は多いのではないでしょうか?
そのようなときには、汎用的なテンプレートを利用するのがおすすめです。
そこで、本記事では、テンプレートを活用した新規事業の計画書を詳しくご紹介します。
計画書という漠然とした未知のモノに対してテンプレートを使うことは以下の2点でメリットがあります。
- 何について考えればいいのかが明確になり、思考が整理されます。
- 短時間で作成することができます
新規事業では、参入のタイミングが非常に重要ですので、時間の使い方は重要になるので、テンプレートを使った計画書の作成は、新規事業にとって非常に有効的でしょう。
この記事を読めば、こんなことが実現できます。
- 計画書を作成する手順やポイントが把握でき、短時間で計画書を作成することができます。
- 定型的になりすいテンプレートでも事業を通すためのオリジナリティーが出せるようになり、説得力のある計画書を作成することができます。
それでは早速、読み進めていきましょう。
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▼目次
計画書は新規事業の設計図
事業計画書がなくても、新たな事業を始めることはできるでしょう。しかし、未経験で新規事業を起ち上げる際には、どうしてもリスクが伴います。
このリスクを最小限に抑えて成功へと導いてくれるのが、新規事業計画書です。
新規事業をスタートさせるためにやらなければならないことは山ほどあります。
- 「どうやって売るか」
- 「人員体制はどうするか」
- 「資金調達は」
- 「仕入れルートは」
などなど…、1つ1つを詰めていかなければなりません。
もし計画書がなければ、「何をいつまでにやればいいのか」「優先順位はどうすべきか」なども見えてこないでしょう。
だからこそ、新規事業を始める際には事業計画書が重要になるのです。
新規事業計画書は新たな事業をスタートさせ軌道に乗せるための設計図といえるでしょう。
新規事業計画書を作成する場合は、新商品や販売促進の計画書などよりも広範囲の事柄について検討をする必要があります。
また新規事業の起ち上げには多くの人が関わることにもなるでしょう。
その人達と情報を共有して進捗状況を確認したり、役割分担したりするためにも新規事業計画書は欠かせません。
計画書の作成を進めていくと、解決しなければならない課題が浮き彫りになってきます。
その課題を解決する方法をていねいに検討することで、精度の高い事業計画書となります。
いつまでに何をすればよいかという行動プランも明確になり、チェックシートとしての役割も果たしてくれるでしょう。
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新規事業計画書のフォーマット
新規事業計画を作成する際には、とても多くのことを検討しなければなりません。
計画書に盛り込むべき内容は事業の種類や規模によって違ってきますが、代表的なものを紹介します。
まず、「どんなビジネスモデルであるか」を明確にすることが重要です。
- 誰に対して
- どんな商品・サービスを
- どのような方法で提供するか
を一言で言い表したもので、新規事業の基本コンセプトともいえるでしょう。
次に、参入しようとしている市場の状況を客観的に分析することが必要です。
- 現状の市場規模
- 今後の成長性
- 競合関係
- ターゲットとなる顧客層
などを調査・分析することで、市場のどこにポジションを置けばよいのかも見えてきます。そのうえで、新規事業の事業戦略を立案します。
競合よりも優れた自社商品・サービスの価値を明確にし、それを訴求するターゲットを設定することが重要です。
商品やサービスを顧客に届けるための、「販売チャネル計画」や「認知してもらうためのプロモーション計画」も必要になるでしょう。
また、予想される課題やリスクについても洗い出して整理しておくことが重要です。
そのうえで、その課題やリスクにどう対応するのかを明確にします。
さらに人員についての計画も大切です。
- 「社内の配置換えで対応するのか」
- 「新規採用は何人必要か」
など、業務の分担や組織体制についても詰めておく必要があります。
そして大事なのが、損益シミュレーションです。
- 「どれぐらいの売り上げがあるか」
- 「経費はどれぐらいか」
- 「投資する金額はいくらか」
などを客観的にシミュレーションする必要があります。
単年度はもちろんですが、中長期的な損益計画を立てておくことも重要です。
事業計画書の内容は、「論理的」かつ「具体的」であることが求められます。
抽象的であいまいな計画書にならないように、客観的なデータや数値を用いることがポイントです。
新規事業計画書のテンプレートを使うメリット
いざ事業計画書を書こうと思っても、
- 「何を」
- 「どう書いて」
- 「何から手をつけるべきなのか」
迷ってしまうことも多いでしょう。
そんなときは、テンプレートを利用して事業計画書を作成するのがおすすめです。
テンプレートを使うことには、いくつものメリットがあります。
まず、項目をフォーマットに沿って進めていくことで、何について考えればよいかが明確になります。
頭の中のモヤモヤも整理されて、考えもまとまるでしょう。
また、計画書を作成するために必要な情報や課題点も見えてきます。
テンプレートには、最低限必要な項目が記載されていますので、大事なポイントを漏らしてしまうようなこともありません。
そして何よりも、短時間で作成することができるというのが大きなメリットです。
1から自分で考えて作成するよりも、大幅に時間を短縮できるでしょう。
一口に事業計画書のテンプレートといっても、その目的によって種類はさまざまです。例えば、
「自社の経営幹部に説明するための事業計画書」
と、
「金融機関から融資を受けるための事業計画書」
では、その内容は大きく違ってきます。
ネット上でもたくさんのテンプレートが公開されていますので、目的にあったものを探して利用するようにしましょう。
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事業計画書のテンプレート
それでは、事業計画書のテンプレートをダウンロードできる代表的なサイトを紹介します。
「bizocean(ビズオーシャン)」では、さまざまな計画書のテンプレートが紹介されており、事業計画書だけでも414種類(2021年5月時点)のテンプレートをダウンロードすることが可能です。
小売業や建設業、飲食業、不動産業など業種別に分かれたテンプレートもあり、中には書き方を解説したテンプレートもあります。また、
- 「商品戦略」
- 「顧客対応」
- 「差別化ポイント」
- 「販売チャネル戦略」
- 「価格戦略」
のように、テーマごとに分けられたテンプレートもありますので、きっと目的のものが見つかるでしょう。
ファイル形式も「Excel」「PowerPoint」「Word」などの種類があり、使いやすいものになっています。
また、「[文書]テンプレートの無料ダウンロード」でも、事業計画書のテンプレートをダウンロードすることが可能です。
一般的な内容のテンプレート以外にも、中小企業庁の創業計画書など公的機関の様式を参考にしたテンプレートも紹介されています。
最後に、融資を目的とした事業計画書の代表的なテンプレートとしては、「日本政策金融公庫」のテンプレートがあります。
テンプレートと合わせて記入例もダウンロードできますので、迷わずに計画書を作成できるでしょう。
オリジナリティをプラスしよう
テンプレートを利用して事業計画書を作成することには、たくさんのメリットがあります。
しかし、テンプレートを使うとどうしても定型的な計画書になりやすいというデメリットもあるのです。
例えば、自社の経営幹部や金融機関の融資担当者に事業計画の内容を理解してゴーサインをもらうためには、新規事業に対する熱意も重要になります。
新規事業を起ち上げて、安定経営につなげるのは簡単なことではありませんので、困難な課題を解決して「目標を必ず達成する」という熱意が必要になるでしょう。
- 「この事業は将来こんなに伸びます」
- 「必ず成功させますからぜひ融資してください」
という熱意が相手の心を動かすのです。
しかし、テンプレートを使って記入例に従って項目を埋めていくだけでは、この熱意を伝えるのは難しいでしょう。
また、テンプレートは汎用的な内容がメインになりますので、あなたや、あなたの会社・商品の面白さや独自性を表現するには物足りないことも多いでしょう。
特に新規事業の場合、その独自性や面白さが
- 「新規事業に取り組むべきか、否か」
- 「資金調達や融資のポイント」
になることも多いため、オリジナリティは必須といえます。
そのため、テンプレートだけに頼らずに、必要があればどんどんとカスタマイズして、オリジナリティをプラスすることをおすすめします。
事業計画書を作成するにあたって一番重要なことは、読み手に内容をしっかり理解してもらえるかということです。
そのためには読み手が理解しやすいように、データや図表などもどんどん加えることが重要です。
テンプレートを利用しながらも、プラスアルファでオリジナリティをアピールすることが、より理解してもらえる事業計画書につながります。
上手にテンプレートを活用して成功に導いてくれる新規事業計画書を作成しましょう。
新規事業の計画書、テンプレがあっても作れない…そんな経営者様へ
ここまで、新規事業の事業計画書のテンプレートの活用方法について解説してきましたが、
- 「パソコンが苦手で、つくれる気がしない…」
- 「そもそも、新規事業のアイデアやビジネスモデルがつくれない…」
- 「テンプレートからでは、自社の強みが表現できない…」
このような悩みも含めて、非常に煩雑で難しい新規事業の企画・立ち上げ、推進や収益化でお困りの際は、ぜひ一度、私たち株式会社Pro-d-useにご相談(無料)ください。
「株式会社Pro-d-use」のサービスを活用すると、新規事業のプロがあなたに代わって新規事業の調査から企画・立ち上げ・推進、収益化までをあなたの会社の現場に入って一緒に進めてくれるので、あなたは「新規事業を進める苦悩や業務から解放」されますよ。
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<参考>
https://www.bizocean.jp/doc/search/all/-/?keyword=%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E8%A8%88%E7%94%BB%E6%9B%B8
http://template.k-solution.info/007/
https://www.jfc.go.jp/n/service/dl_kokumin.html