新規事業の計画書はテンプレートとAIで「楽に・確実に」作る

新規事業の計画書はテンプレートとAIで「楽に・確実に」作る
    • 新規事業
  • 2024年11月26日

これから新規事業計画書の作成をする方の中には、こんなお悩み・疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか?

新規事業の立ち上げに計画書が欠かせないことは理解しているが、何を、どのように書いたらよいか分からない…

計画書を1から作成するのは大変だな…。テンプレート簡単に作成する方法はないだろうか?

事業計画書がなくても、新たな事業を始めることはできるでしょう。しかし、未経験で新規事業を起ち上げる際には、どうしてもリスクが伴います。このリスクを最小限に抑えて成功へと導いてくれるのが、新規事業計画書です。

新規事業をスタートさせるには、検討すべき項目は山ほどあります。

◆ 新規事業の検討事項(一例)

  • 「どうやって売るか」
  • 「人員体制はどうするか」
  • 「資金調達は」
  • 「仕入れルートは」

このような重たい課題を、1つ1つを詰めていかなければなりません。

そんな時は、「汎用的なテンプレート」や「AI」を活用するのがおすすめです。そこで、本記事では、「テンプレート」と「AI」を活用した新規事業の計画書の作り方を詳しくご紹介します。

計画書という漠然とした未知のモノに対してテンプレートとAIを使うことは以下の2点でメリットがあります。

  1. 何について考えればいいのかが明確になり、思考が整理されます。
  2. 短時間で作成することができます

新規事業では、参入のタイミングが非常に重要ですので、時間の使い方は重要になるので、テンプレートを使った計画書の作成は、新規事業にとって非常に有効的でしょう。

この記事を読めば、こんなことが実現できます。

  • 計画書を作成する手順やポイントが把握でき、短時間で計画書を作成することができます。
  • 定型的になりすいテンプレートでも事業を通すためのオリジナリティーが出せるようになり、説得力のある計画書を作成することができます。

それでは早速、読み進めていきましょう。

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事業計画書のテンプレートをダウンロード【テンプレート一覧】

事業計画書はテンプレートやサンプルがあると比較的カンタンに書くことができます。「どうやって書くべきか」を迷っている方は、テンプレートを参考にしながら計画書を作成するべきです。

まずは、事業計画書のテンプレートを手に入れましょう。下記で紹介するサイトで事業計画書のテンプレートをダウンロードすることができます。

◆ おすすめの事業計画書がダウンロードできる「テンプレートサイト」一覧

サイト名URL
おすすめ1. bizocean(ビズオーシャン)https://www.bizocean.jp/doc/
おすすめ2. freeehttps://www.freee.co.jp/kb/template/business-plan/
おすすめ3. マネーフォワードhttps://biz.moneyforward.com/establish/templates/businessplan/
おすすめ4. [文書]テンプレートの無料ダウンロードhttps://template.k-solution.info/
おすすめ5. 日本政策金融公庫https://www.jfc.go.jp/n/service/dl_kokumin.html

特におすすめなのが、「bizocean(ビズオーシャン)」です。なぜなら、あらゆる事業計画書のテンプレートがあるため、目的にピッタリあった事業計画書を見つけられる可能性が高いからです

それでは、事業計画書のテンプレートをダウンロードできる代表的なサイトを紹介します。

bizocean(ビズオーシャン)」では、さまざまな計画書のテンプレートが紹介されており、事業計画書だけでも199種類(2024年12月時点)のテンプレートをダウンロードすることが可能です。

小売業や建設業、飲食業、不動産業など業種別に分かれたテンプレートもあり、中には書き方を解説したテンプレートもあります。

また以下のように、テーマごとに分けられたテンプレートもありますので、きっと目的のものが見つかるでしょう。

◆ bizoceanで利用できるテーマ別テンプレート

  • 「商品戦略」
  • 「顧客対応」
  • 「差別化ポイント」
  • 「販売チャネル戦略」
  • 「価格戦略」

ファイル形式も「Excel」「PowerPoint」「Word」などの種類があり、使いやすいものになっています。

もし融資目的の事業計画書が必要であれば、代表的なものは「日本政策金融公庫」のテンプレートです。テンプレートと合わせて記入例もダウンロードできますので、迷わずに計画書を作成できるでしょう。

新規事業計画書に盛り込むべき4つの内容

新規事業計画書を作成する際は、多くのことを検討しなくてはなりません。計画書に盛り込むべき内容は事業の種類や規模によって異なりますが、新規事業計画書で盛り込むべき以下4つの内容について解説します。

◆ 新規事業計画書に盛り込むべき4つの内容

  • 内容1. ビジネスモデル
  • 内容2. 参入する市場状況の客観的な分析
  • 内容3. 人員計画
  • 内容4. 損益シミュレーション

それでは、それぞれ詳しく見ていきましょう。

内容1. ビジネスモデル

まず、「どんなビジネスモデルであるか」を明確にすることが重要です。

◆ ビジネスモデルを明確化するための検討事項

  • 誰に対して
  • どんな商品・サービスを
  • どのような方法で提供するか

上記はいわゆる、新規事業の基本コンセプトとも言えるでしょう。

内容2. 参入する市場状況の客観的な分析

次に、参入しようとしている市場の状況を客観的に分析することが必要です。

◆ 市場分析の検討事項

  • 現状の市場規模
  • 今後の成長性
  • 競合関係
  • ターゲットとなる顧客層

上記を調査・分析することで、市場のどこにポジションを置けばよいのかも見えてきます。そのうえで、新規事業の事業戦略を立案します。競合よりも優れた自社商品・サービスの価値を明確にし、それを訴求するターゲットを設定することが重要です

また、商品やサービスを顧客に届けるための、「販売チャネル計画」や「認知してもらうためのプロモーション計画」も必要になるでしょう。

また、予想される課題やリスクについても洗い出して整理しておくことが重要です。そのうえで、その課題やリスクにどう対応するのかを明確にします

内容3. 人員計画

さらに人員についての計画も大切です。

◆ 人員計画の検討事項

  • 「社内の配置換えで対応するのか」
  • 「新規採用は何人必要か」

上記の「業務分担」や「組織体制」を詰めておくと良いでしょう。

内容4. 損益シミュレーション

そして大事なのが、損益シミュレーションです。

◆ 損益シミュレーションの検討事項

  • 「どれぐらいの売り上げがあるか」
  • 「経費はどれぐらいか」
  • 「投資する金額はいくらか」

などを客観的にシミュレーションする必要があります。単年度はもちろんですが、中長期的な損益計画を立てておくことも重要です。

また、事業計画書は、「論理的」かつ「具体的」であることが求められます。抽象的であいまいな計画書にならないように、客観的なデータや数値を用いることがポイントです。

新規事業計画書のテンプレートを使うメリット

新規事業の事業計画書を作成しようと思った際に、以下のようなお悩みを持つ方は多いものです。

◆ 新規事業の事業計画書でよくある悩み

  • 「何を」
  • 「どう書いて」
  • 「何から手をつけるべきなのか」

そんな時は、「テンプレート」を利用して事業計画書を作成するのがおすすめです。テンプレートを使うことには、いくつものメリットがあります。

まず、項目をフォーマットに沿って進めていくことで、何について考えればよいかが明確になります。

頭の中のモヤモヤも整理されて、考えもまとまるでしょう。

また、計画書を作成するために必要な情報や課題点も見えてきます。

テンプレートには、最低限必要な項目が記載されていますので、大事なポイントを漏らしてしまうようなこともありません。

そして何よりも、短時間で作成することができるというのが大きなメリットです。

1から自分で考えて作成するよりも、大幅に時間を短縮できるでしょう。

一口に事業計画書のテンプレートといっても、その目的によって種類はさまざまです。例えば、

「自社の経営幹部に説明するための事業計画書」

と、

「金融機関から融資を受けるための事業計画書」

では、その内容は大きく違ってきます。

ネット上でもたくさんのテンプレートが公開されていますので、目的にあったものを探して利用するようにしましょう。

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ChatGPTなど生成AIを使って「新記事業計画書」を作る

新規事業計画書のテンプレートが決まったら、ChatGPTなどの生成AIツールを使って、新規事業計画書の各項目の中身を一緒に考えてもらうことができます。以下をご覧ください。

◆ 生成AI(ChatGPT等)への具体的な指示

あなたは、これまで数々の新規事業を収益化させてきた一流の新規事業責任者です。
これから「新規事業計画書」を作って欲しいのですが、あなたが新規事業計画書を作るのに必要な質問を、私にひとつずつしてくれますか?私が一つずつ答えますので、それをベースにして新規事業計画書を作成してください。

そうすると、以下にように新規事業計画書に必要な項目を、生成AIが一つずつ質問をしてくれます。

◆ 生成AI(ChatGPT等)が新規事業計画書に必要な質問をしてくれる

このように、生成AI(ChatGPT等)と会話しながら、新規事業計画書を作ることが可能です。下記はChatGPTで作成した架空の新規事業計画書です。

◆ 生成AIが作成した新規事業計画書

新規事業計画書_生成AI作成

もちろん、簡易的な新規事業計画書にはなりますが、ChatGPTのような生成AIと10分ほど会話するだけで作成できます。

生成AIがあなたの代わりに新規事業計画書の骨子や内容を考えてくれるので、新規事業計画書のたたき台としては十分なものが出来上がります。

このように生成AIを活用して、新規事業計画書も効率よく作成することができますし、先に紹介したテンプレートにChatGPTで作成した内容を入力することで、短い時間で新規事業計画書をつくることができるのです。

オリジナリティをプラスしよう

テンプレートを利用して事業計画書を作成することには、たくさんのメリットがあります。

しかし、テンプレートを使うとどうしても定型的な計画書になりやすいというデメリットもあるのです。

例えば、自社の経営幹部や金融機関の融資担当者に事業計画の内容を理解してゴーサインをもらうためには、新規事業に対する熱意も重要になります。

新規事業を起ち上げて、安定経営につなげるのは簡単なことではありませんので、困難な課題を解決して「目標を必ず達成する」という熱意が必要になるでしょう。

◆ 事業計画書にはこんな熱意が必要

  • 「この事業は将来こんなに伸びます」
  • 「必ず成功させますからぜひ融資してください」

上記のような熱意が、最終的には相手の心を動かします。人は、「自信がある人」「熱意がある人」にその事業を任せたいと思うものです。

しかし、テンプレートを使って記入例に従って項目を埋めていくだけでは、熱意を伝えるのは難しいものです。テンプレートは汎用的な内容がメインになりますので、あなたや、あなたの会社・商品の面白さや独自性を表現するには物足りません。

特に新規事業の場合、その独自性や面白さが

  • 「新規事業に取り組むべきか、否か」
  • 「資金調達や融資のポイント」

になることも多いため、オリジナリティは必須といえます。

そのため、テンプレートだけに頼らずに、必要があればどんどんとカスタマイズして、オリジナリティをプラスすることをおすすめします。

事業計画書を作成するにあたって一番重要なことは、読み手に内容をしっかり理解してもらえるかということです。そのためには読み手が理解しやすいように、データや図表などもどんどん加えることが重要です。

テンプレートを利用しながらも、プラスアルファでオリジナリティをアピールすることが、より理解してもらえる事業計画書につながります。

上手にテンプレートを活用して成功に導いてくれる新規事業計画書を作成しましょう。

新規事業の計画書、テンプレがあっても作れない…そんな経営者様へ

ここまで、新規事業の事業計画書のテンプレートの活用方法について解説してきましたが、

  • 「パソコンが苦手で、つくれる気がしない…」
  • 「そもそも、新規事業のアイデアやビジネスモデルがつくれない…」
  • 「テンプレートからでは、自社の強みが表現できない…」

このような悩みも含めて、非常に煩雑で難しい新規事業の企画・立ち上げ、推進や収益化でお困りの際は、ぜひ一度、私たち株式会社Pro-d-useにご相談(無料)ください。

株式会社Pro-d-use」のサービスを活用すると、新規事業のプロがあなたに代わって新規事業の調査から企画・立ち上げ・推進、収益化までをあなたの会社の現場に入って一緒に進めてくれるので、あなたは「新規事業を進める苦悩や業務から解放」されますよ。

新規事業は「なんとなく」で進めると、必ず失敗します。上手くいく新規事業には一定のパターンがあり、それを知らずに新規事業を始めてはいけません。

弊社「(株)Pro-D-use(プロディーユース)」は、“伴走型の新規事業支援” を得意とするコンサルティング会社です。これまで300件以上の新規事業の相談を受け売上10.38倍」「営業利益大赤字→営利23%の黒字化など、多くの実績をあげてきました。

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<参考>

https://www.bizocean.jp/doc/search/all/-/?keyword=%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E8%A8%88%E7%94%BB%E6%9B%B8
http://template.k-solution.info/007/
https://www.jfc.go.jp/n/service/dl_kokumin.html

コラム著者プロフィール

岡島光太郎

岡島 光太郎

取締役副社長 兼 経営コンサルタント(Co-founder)

2009年:(株)リクルートに新卒で入社。営業・企画の両面で責任者を務める。
※リクルートではMVPやマネジメント賞など、個人・マネージャー賞を多数受賞。
2013年:(株)データX(旧:フロムスクラッチ)の創業期に転職。営業や新卒・中途採用の責任者を務める。
2014年:アソビュー(株)に転職。その後、営業責任者、新規事業責任者を歴任。
2015年:(株)Pro-D-useを創業。取締役副社長(現任)に就任。

【得意領域】
新規事業の立上げ~収益化、成果を上げる営業の仕組み作り、BtoBのWebマーケティングを主軸とした売れる仕組み作り、DXまで見通したIT・SaaS・業務システムの導入や運用、融資を中心とした資金調達~財務のコンサルティングを得意としている。

【担当業種】
「システム受託開発」「Webサービス」「Tech系全般」「製造」「建築」「販売・サービス」「スクール業」など多岐。

【資格・認定】
中小企業庁認定:中小企業デジタル化応援隊事業認定IT専門家 / I00087391
経済産業省認定:情報処理支援機関 / 第39号‐24060007(21)