
コスモス食品会社設立のストーリー。
私達コスモス食品は、48年前に私の祖父が創業した、フリーズドライ製法による食品メーカーです。フリーズドライというのは、食品を瞬間冷凍し、一気に乾燥をかけることによって、素材の遺伝子を壊さずに保存できる技術です。あんまり知られていませんが、実は戦争中に、衛生的な血液を持ち運びするために産まれた技術だといわれています。
私の祖父が、「いずれ宇宙に行くのが当たり前になる」ということで、宇宙でも、いつでも食べれて、体によい食べ物を提供したいという想いから創業したので『コスモス食品』という社名にしたそうです。今では、素材や手作り感等、少し高くても間違いなくおいしい商品作りが強みの会社です。
父の背中を追いかけて。
私は、父の背中を見て育っていたので、当然最終的には会社を継ぐのだろうと思っていてました。小さい頃から、体にやさしくいいものを作る父や祖父の会社が誇らしく見えていたのを今でも覚えています。はじめは、他の会社で、社会人経験を積んでから入社する予定だったのですが、丁度リーマンショックなどがあり、社会人経験1年目から入社することになって今に至ります。その間も話せばキリがないくらいいろんなことがありましたが、長くなるのでここではやめておきますね(笑)。
要約すると、将来経営者になることも見越しながら、少しずつビジネスを学び、入社から現在は、自社のオリジナル商品を自社の営業で販売していく部署のリーダーを務めています。

「早く卒業してください」by Pro-D-use
社内では、OEMの売上よりも、利率の良い自社ブランドの営業を強めようというミッションで、私がそれを進めていました。これまで社内で自分の思うようにやらせてもらいながらも、先輩に温かい目で指導を頂いていたのですが、なんとなく、営業チーム全体が、ただ数字の目標だけ個々人が持たされ、チームでなく、全員が個人商店みたく俗人的な営業ばかりをするようになってしまっていました。顧客情報の共有もなければ皆が別々の資料で営業していて、ノウハウの共有もありませんでした。僕の代の後にも会社を存続させていくためには、チームでキチンと売っていくための仕組みが会社に必要と思っていました。それを解決するために、私が『こうしたい』という戦略を一緒にもめて、具体策に落としてくれる人が社内にいないと思っていて、経営コンサルタントを探すというより、そういう役を担ってくれる人がいないかなと悩んでいたときに友人の紹介から小笠原さんに出会いました。
私も何回も経営コンサルタントにはあったことがあるのですが、なんとなく、『自分の言うことが正解』というスタンスで、自分の意見に対して【否定から入って意見してくる】というイメージを持っていました。でも、小笠原さんは、あくまで、「圓井さんがこうしたいイメージを実現するために私達がいます」といって、会社の現状を一切否定せず、『失敗をするのも学びだし、その失敗も意味があったこと』と、基本的に今までの歩みを肯定してくれて、私の「やりたい」を尊重してくれたので一緒にやっていけそうと思い、お任せすることにしました。
一番グッと来たのは、『経営コンサルティングなんて最終的には必要ないんだから、ノウハウを全部吸収してもらって、早く卒業していってほしい』といわれたことです。経営コンサルティング会社からしたら、契約が切れるのが心配でしょうから、普通こんなこと言えないですよね?3回の面談で、ポジティブな気持ちにしてくれたので、『絶対よくなる』という確信を持って契約しましたよ(笑)。

Pro-D-useとお付き合いしてどうなったか。
そういうわけで、自社営業部の経営コンサルティングをお願いしました。経営コンサルティングを任せる前にやろうとしていた計画とは、少しずれてしまってきていますが、大方自社営業部の課題が整理され、組織で営業できるようになってきたと思っています。
一番変わったのが、営業戦略をひいて、それに基づいて営業できるようになったことです。なんで、どういうお客様に誰がいつどういう営業をするのかがシャープになって営業のPDCAが廻せるようになったと思います。結果的にメンバーは、組織的に営業できるようになり、顧客情報を共有したり、ノウハウを共有したり、ようやくチームで営業ができ始めてきたなと思っています。(まだまだこれからですが…)
また、上司に対しても、今何をやっているかを逐一報告し、理解してもらうことも可能になりました。私が実現したいアイデアに、比較的スムーズに予算をもらうこともできるようになりました。半年でここまで持ってくることができたのは、小笠原さんが、「まず現状把握をしなければ」ということで、メンバーと面談してくれたり、1日10件もお客様の店舗を回ってくれたり、営業に一緒に行っていただいた結果、現場のリアルを知ったうえで同じ目線でアドバイスをくれるので、言葉に重みがあったし、私も含めてみんなが一緒にやれたのだと思っています。
実際に私の父にも「大輔、思い付きじゃなくてちゃんと計画してから動けるようになったな」と成長を実感する言葉もかけてもらいましたよ。まだまだ父親の跡を継ぐには早く、もっと成長したいと思っていますが、本当に「やること」がクリアになってきていて、私自身も、経営者に近づいている実感はあります。

Pro-D-useの良さって一言で言うと何ですか?
二代目、三代目って、社長でなければ、平社員でもないですよね。そういう意味ではあんまり軽はずみなことを社内の人には発言できないんです。社長についてきた年上世代には、お世話になってはいるモノの、やはりキャリアが長いだけあって良くも悪くも保守的だったり、部下も部下で、様子をうかがって、あまり新しい意見がいえる環境でもないんですよね。
私は、時代の変化に対応するためには、新しい施策も積極的に打っていく必要があると思っていて、また、折角自分が受け継ぐなら、自分のカラーも出していかなければ仕事が面白くないじゃないですか。なので、そういう話を壁打ちして、キチンと戦略に落として社内に持って行けるという意味で、いつも小笠原さんに相談できる環境というのは、とても心強かったです。
私は、いつも帰社後自転車に乗り、体を動かしながら色々考えるんですけど、自転車に乗りながら小笠原さんと壁打ち電話していて、たまに深夜3時くらいまでつきあってもらっちゃうことがあります(笑)、そこまでしてくれるのはとても嬉しいですよね(小笠原さんかわいそうなのでマネしないで笑、私も気を付けます)

ぶっちゃけPro-D-useに不満はありますか?
特に不満はないですね。これからも課題(伸びしろ)はいっぱいあるので、一緒にスピード感を持って解決していきたいと思います。少しあるとすれば、はじめに予定していたプロジェクトの内容と、大幅に内容が変更になった点ですね。
結局は、現状把握をした結果、そうなったので、しかるべき変更ではあったのですが、事前相談の3回の中で、もしくはもう数回面談をしてもっと早く現状把握できたら、もう少し速いスピードでここまで来れたかと思っています。まあ中々3回も無料相談してくれる会社もないので贅沢言っているかもしれませんが、Pro-D-useさんならもっといけると信じています!
他の二代目、三代目候補の皆様へ。
社内にフラットに相談できる人っていないですよね?私も、周りに二代目、三代目の友人がたくさんいますが、皆それで困っています。小笠原さんは、「これをやったら正解だからやるべきだ」といって意見を押し付けてくることは絶対ありません。むしろ、私個人や会社のキャラクターに合わせて、一緒に考えてくれ、アドバイスをくれます。例えば、小笠原さんが紹介してくれる本も、全然流行本ではないのですが自分にとってとてもいい本を絶対に紹介してくれたりします。
私たちは、いい物を作るのが得意なメーカーですが、それをマーケティングしてお客様に合った営業をするという商売人の発想・ノウハウがありませんでした。そういうノウハウを持ちながらも、会社に合った形で提案・実行してくれるのがPro-D-useさんの強みです。
親からもらったバトンを繋げないかもしれない不安やなんとか繋ごうとするジリ貧感でビジネスをするのではなく、伝統を可視化してそこに自分らしい要素を付加して、新たな価値を創造していこうとするポジティブな気持ちで事業を楽しめた方が絶対いいですよね!一人で抱え込まずに、まずは相談してみたらいいと思いますよ!