新規事業の立ち上げには、販路開拓や事業拡大で利益を伸ばすために、新規事業に必要なスキルを磨くことが欠かせません。しかし、どんな下記のようなお悩みや疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
「新規事業の立ち上げには、どんなスキルが必要なんだろう…」
「新規事業に必須のスキルを身に付けるには、どうすればいいんだろう?」
「スキル以外に、求められる経験ってあるのかな…?」
新規事業の成功要因には、新規事業に関わるスタッフのスキルや経験が大きく関わります。
新規事業の立ち上げから収益化する過程では、多くのスキルが必要であり、新規事業立ち上げを成功させるためにも必須スキルを身につけるべきです。
筆者は、新規事業のコンサルティング会社である「株式会社Pro-D-use」にて、これまで多くの会社の新規事業のご支援をしてきました。
本記事ではそんな筆者の経験をもとに、新規事業の立ち上げに求められるスキルについて詳しく紹介します。
この記事を読めば実現できること
- 新規事業立ち上げに必要なスキルを知り、立ち上げ後の失敗の確率を減少させることができる。
- スピーディーに新規事業を立ち上げることができる。
それでは早速、読み進めていきましょう。
新規事業は「なんとなく」で進めると、必ず失敗します。上手くいく新規事業には一定のパターンがあり、それを知らずに新規事業を始めてはいけません。
「Pro-D-use(プロディーユース)」は、“伴走型の新規事業支援” を得意とするコンサルティング会社です。これまで200件以上の新規事業の相談を受け「売上10.38倍」「営業利益大赤字→営利23%の黒字化」など、多くの実績をあげてきました。
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新規事業の立ち上げに求められる10個のスキル
新規事業の立ち上げには、既存の事業に必要なスキルとはまったく異なるスキルが求められます。これまでのやり方が通用しない可能性も考え、応用力や実践力のある優秀な人材を登用したいものです。
また、新規事業立ち上げにあたるスタッフには論理力や情報収集力など、幅広い能力が求められます。
まずは、求められるスキルや、それぞれのスキルの詳しい特徴をみていきましょう。
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スキル1. リーダーシップ
新規事業立ち上げにあたっては、リーダーが先頭を切って指揮を取っていかなければなりません。
プロジェクトでは立ち上げメンバーのほか、営業部門や設計開発部門、製造部門や販売部門も新規事業立ち上げに関わってきます。こういった部署に指示を出しまとめ上げるのが、立ち上げメンバーの重要な業務です。
異なる業務を担当する複数の部署をまとめるためには、高いリーダーシップスキルが必要となります。
新しいことを始めるときに反対意見が出たり摩擦が生じたりするのは当たり前のことといえます。大切なのは、こういった問題が起きたときに冷静な説得や提案を行い、全体のコンセンサスを得ていくことです。
持ち合わせたリーダーシップを存分に発揮して組織をまとめることは、プロジェクトを成功へと導くことにつながります。
スキル2. 情報を収集するスキル
新規事業立ち上げは、事業の方向性やターゲットとなる市場、競合他社の動きなどあらゆる情報を集めることから始まります。
初期段階で集めた情報は、新規事業を立ち上げたのちにも有効活用していけます。
報告書やレポートを読み解いたり、ウェブで検索したりといった方法で情報収集がおこなわれるケースは多いものです。これに加え、実際に顧客と話をしたり、セミナーやオープンセッションで意見を交換したりといった方法で情報収集をするケースもあります。
調べればわかるような情報ばかりを手に入れても意味はありません。限られた人のみが手に入れられる情報を数多く手にすることが、新規事業立ち上げを成功させるポイントといえるでしょう。
スキル3. プレゼンテーションスキル
新規事業の立ち上げを個々に進めていくのは難しいものです。プロジェクトのなかでは、戦略や計画を社内メンバーや、外部パートナー、アライアンス先で共有していく必要があります。
また、新規事業の方向性が定まった段階では、社内外に向けてプレゼンテーションをおこなうケースがほとんどです。こういったときに、新規事業を立ち上げる理由やその必要性、新規事業実現によってもたらされるメリットなどをうまくプレゼンできなければ、同意や共感は得られません。
新規事業には、社内スタッフが体験したことがない未知の分野に踏み込みつつ、その魅力や方向性をプレゼンしなければならないという難しさがあります。そんななかで説得力を高めるためには、状況を細かくチェックしフレキシブルな視点で考える必要があるのです。
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スキル4. 資料作成スキル
計画立案やプレゼンテーションのフェーズでは、多くの資料を作成することになります。ミーティングやプレゼンテーションの場で説得力を高めたいのであれば、質の良い資料を作成するスキルを伸ばしましょう。
企画書の段階では、分析結果やシミュレーション結果をまとめることが多いものです。しかし、立ち上げ後にはプレゼンテーションや説得、周知のための資料を作ることが増えてきます。
計画書や内部資料であれば、文字や数字を多用することで説得力が高まります。一方で、周知に使うような資料を作るときには目を引く資料や内容が伝わりやすい資料を作ることに注力したいものです。
新規事業の立ち上げ時には、さまざまな資料の用途の違いを把握し、状況に合わせた資料を作成することが大切です。
スキル5. マネジメント能力
新規事業に関わるのは、立ち上げ時に発足したプロジェクトのメンバーだけではありません。新たな事業を形にするなかでは、多くの部門が関わることになります。
プロジェクトメンバーに十分なマネジメントスキルがなければ、プロジェクトに関わる人がそれぞれの役割を把握できなくなり、計画が頓挫するおそれもあるので注意が必要です。
プロジェクトメンバーは各部門の進捗を管理し、誰に何を担当してもらうのか、誰が取りまとめをするのかといった指示を細かく出していく必要があるのです。
関係部門が相互に連携しながら高いクオリティで計画を実行していくことが、新規事業立ち上げをスマートに進めていくことにつながります。
スキル6. 応用力
既存の事業やこれまでの経験を応用して新規事業にフィードバックするスキルも重要です。
新規事業は無から生まれるわけではなく、自社や他社の事例、知見や経験を応用することによって生み出されるのです。現在持ち合わせている知識やスキルをどれだけ応用できるかが、オリジナリティの高い新規事業を生み出すカギとなります。
また、事業案を形にしていくなかでは、フレキシブルに問題を解決していくスキルも求められます。
常識や社内の慣習を重んじて凝り固まった思考で臨むのではなく、斬新なものを生み出す柔軟性や応用力をもちましょう。
スキル7. コミュニケーション能力
新規事業の立ち上げにあたっては、人と会う業務が多く発生します。
上司や取引先、下請け、顧客など立場も業務内容も違うさまざまなタイプの人と会って円満な関係性を築いていくためには、高いコミュニケーションスキルが必要です。人と会うことや会話することが好きな人は、新規事業の立ち上げ要員に向いています。
会話をきっかけに新たなアイディアがもたらされたりシナジーが生まれたりするケースは多いものです。プロジェクトを確かな形にしていくためには、多くの人と会ってじっくりと話すことが大切です。
プロジェクトメンバーとの関係性は、新規事業立ち上げの成否を左右する重要な要素となります。メンバーとの関係性が悪くならないよう注力し、適切なコミュニケーションをとるよう心がけたいものです。
近年では、直接会わずにウェブ会議システムやチャットツールを使ってコミュニケーションを取る例もあります。状況に応じてこういった方法も柔軟に取り入れ、人との関係性を構築していきましょう。
スキル8. 先読みする力
目の前しか見えていない状態でプロジェクトを進めていると、思わぬリスクをこうむることになるかもしれません。
新規事業を立ち上げるときには、視野を広く持ち先読みをしながら計画を進めていきたいものです。
現在持っている情報からどのようなことが推察できるのか、ニーズに合わせて開発を行うためには何が必要かなど、新規事業立ち上げにあたって考えたいポイントはたくさんあります。
こういったパターンから先のことを推測していく力があれば、トラブルなくプロジェクトが進みやすくなります。
スキル9. プロジェクト管理スキル
新規事業立ち上げのフローは単純ではありません。規模が大きく複雑なプロジェクトを進めていくためには、計画を適切に管理するスキルが求められます。
多くの人が携わるプロジェクトでは、綿密に計画を立てても、予定通り進むとは限りません。とはいえ、戦略や目的に応じた道筋を考えておくことは無駄ではないのです。
不測の事態が起きたときには柔軟に計画を変更するなど、プロジェクトを上手に管理していきましょう。
スキル10. モチベーションを維持する能力
新規事業の立ち上げ後、すぐに効果や利益の向上を実感できるケースは少ないものです。事業の立ち上げから黒字化までは年単位の時間がかかることがほとんどです。
初期投資分を回収し、黒字化するまで新規事業の運営を続けていくためには、高いモチベーションが必須となります。
新規事業の立ち上げに失敗はつきものです。小さな失敗のたびにモチベーションを失っていては、大きな仕事を成し遂げることはできません。
立ち上げた新規事業を長期的に継続させる情熱も、重要なスキルの1つといえます。
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新規事業の立ち上げに求められる経験
新規事業立ち上げは企業の命運を分ける重要な局面です。
新規事業を立ち上げて、無事に軌道に乗せるためには多くのスキルを有している必要があります。スキルや能力が備わっており、さらに豊富な経験をもつ人材にプロジェクトを任せられれば安心です。
過去に新規事業立ち上げに携わり、一定の成果を上げている人材が、別の新規事業立ち上げに起用されるケースは多いものです。また、ベンチャー企業を経験した人材や、自ら起業した経験をもつ人材も、新規事業の立ち上げに適しています。
とはいえ、これらの経験をもたないスタッフが新規事業立ち上げに向いていないということはありません。
たとえば、他部署や顧客と密にコミュニケーションをとりネットワークを築いている人材や、セミナーなどの参加経験が豊富で多くの情報を有している人材であれば、新規事業立ち上げにあたって有意義なアプローチをしてくれるかもしれません。ほかに、リーダー経験のある人物や他部署で仕事をした経験をもつ人物を登用するのも有効な方法です。
新規事業立ち上げにあたって、数人のスタッフを起用しチームを結成するのなら、異なる経歴や経験をもつ人材を採用してみましょう。それぞれがもつ経験を生かしながらプロジェクトを進めれば、相乗効果が生まれる可能性は高まります。
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新規事業の立ち上げのスキルを身につける3つの方法
企業に属し、与えられた仕事だけを黙々とこなしていても、新規事業の立ち上げに携われるような高いスキルは身につきません。
スキルを身につけるためには、スタッフが自ら立案を行なったり、能動的に動いたりすることが重要です。
ここからは、新規事業立ち上げに必要なスキルの身につけ方について考えていきましょう。
方法1. マーケティングについて学ぶ
事業開発においては、マーケティング部門との連携が必須となります。
マーケティングの原則や基本的な方法を理解し、現場業務に生かせるよう経験を積んでおきましょう。
とくに、新規顧客の獲得や商品の認知度向上といったマーケティングのスキルはぜひとも身につけておきたいものです。
ほかに販路の拡大やブランディングのテクニックも学んでおくとよいでしょう。
方法2. 他部署や他業種の経験が活かせることも多い
これまでにいくつかの部署を経験した人は、新規事業の立ち上げ要員に適しています。各部署の業務フローや業務のコツ、慣習や人間関係は、実際にその組織内で仕事をしてみなければわかりません。
また、別の業種から転職した人材が新規事業立ち上げに関わるケースもあります。ものづくりやマネジメントなど、他企業で得たスキルは、新規プロジェクトを立ち上げるにあたって大きな武器となります。
方法3. 多くの人とコミュニケーションをとる
人との会話によって築き上げたネットワークは、新規事業立ち上げにあたって大きな武器となります。部署内のスタッフだけでなく、他部署のスタッフと積極的に意見交換をおこなったり、役員クラスの人物と対話をする機会を作ったりと、自ら動いてみましょう。
また、社内外のセミナーや勉強会、イベントに参加するのも有効な方法です。ときにはSNSなども活用し、多くの人との交流や情報交換をしておきましょう。
新規事業の立ち上げに携わる人材には多くのスキルや経験が求められる
新規事業の立ち上げには、既存の事業の運営とは異なるスキルが求められます。多くのスキルや経験をもつ人材を新規プロジェクトに起用することが、事業を成功へと導くカギとなります。
新規事業をスマートに立ち上げるためにも、人材の育成は必要不可欠です。
社内に適切な人材がいないときには、人材を新規に採用したり外部リソースを活用したりするのもよいでしょう。
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新規事業は「なんとなく」で進めると、必ず失敗します。上手くいく新規事業には一定のパターンがあり、それを知らずに新規事業を始めてはいけません。
「Pro-D-use(プロディーユース)」は、“伴走型の新規事業支援” を得意とするコンサルティング会社です。これまで200件以上の新規事業の相談を受け「売上10.38倍」「営業利益大赤字→営利23%の黒字化」など、多くの実績をあげてきました。
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