新規事業立ち上げを成功させるプレゼンの基本とコツを紹介

新規事業立ち上げを成功させるプレゼンの基本とコツを紹介
    • 新規事業
  • 2022年8月12日
ポイント

プレゼンを行うにあたってどのようなことを留意すればよいのだろう…

ポイント

相手に伝わるプレゼンをしたいが、コツがわからない…

新規事業立ち上げの際には、社内向け、もしくは銀行などのステークスホルダー向けにプレゼンをして、予算を確保しなければなりません。

プレゼンで新規事業の魅力や将来性をアピールすれば、あなたの企画で新規事業が立ち上がる可能性は高まるでしょう。

本記事では、新規事業立ち上げを成功させるプレゼンのコツを紹介します。

この記事を読み終えると、こんなことが実現できます

  • プレゼンの基本を知り、プレゼンで魅力や将来性を上手くアピールできるようになる。
  • プレゼンのコツを理解することで、相手に伝わるわかりやすいプレゼンが行えるようになる。

新規事業は「なんとなく」で進めると、必ず失敗します。上手くいく新規事業には一定のパターンがあり、それを知らずに新規事業を始めてはいけません。

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新規事業の立ち上げにプレゼンが重要な理由

新規事業の立ち上げにプレゼンが重要な理由

新規事業の立ち上げには、プレゼンが不可欠です。その理由は、プレゼンによって新規事業の魅力を論理的かつ感情に訴えかけながら伝えられるからです。

ビジネスの場において、どれほどよい企画や提案があっても、相手に伝えられなければその企画や提案は存在しないのと同じです。プレゼンによって、新規事業の概要やメリット・デメリット、今後の課題など資料を用いて明確に伝えられます。

さらにプレゼン力はコミュニケーション能力と密接にかかわっており、ビジネスパーソンとして必要不可欠なスキルとなっているのです。

新規事業立ち上げのためのプレゼンでは伝える6つの項目や内容

新規事業立ち上げのためのプレゼンでは伝える6つの項目や内容

新規事業立ち上げのプレゼンでは、絶対に伝えるべき項目がいくつかあります。

最低限、下記15項目くらいはないと決裁者が情報不足で決裁しづらいので、注意が必要です。

  1. なぜこの新規事業をやるのか(事業立ち上げの背景)
  2. 自社の現状の課題
  3. 課題の原因
  4. ターゲット顧客
  5. 市場規模
  6. 何を提供するのか(事業内容)
  7. 競合情報(調査結果)
  8. テストマーケティングの結果
  9. 投資予算
  10. スケジュール(事業計画含む)
  11. リスク情報
  12. 新規事業体制(メンバー構成)
  13. アライアンス体制(想定提携先)
  14. (決裁者などへの)要望
  15. 今後のアクションプラン

今回はその中で、新規事業プレゼンで重要な6つを詳しく解説していきます。

1. 何を提供するのか

1. 何を提供するのか

新規事業のプレゼンで「何を提供するか」は絶対に含めなければならない項目です。

何かの製品であれサービスであれ、提供するものを知らせなければ予算は確保できないでしょう。

とくにプレゼンの冒頭部分で、新規事業で提供するものについて短く触れて、聴衆にどんな新規事業なのかを理解してもらう必要があります。

2. 自社の現状の課題

2. 現状の課題は何か

続いて現状の課題をプレゼンに含めます。

聴衆にも、現在自社に課題があること、その課題が解決しなければならないことを理解・共感してもらわなければならないからです。ここで共感を得られれば、その後の新規事業の内容にも耳を傾けてもらえます。

必要に応じて説得力のある資料を用いて課題を浮き彫りにできるかもしれません。

3. 課題の原因(なぜ課題が存在するのか)

3. 課題がなぜ存在するのか

現状の課題について説明し、聴衆も課題が存在することに共感できたなら、その課題が存在するようになった理由について話さなければなりません。

業界内の構造によって課題が発生しているのか、他に課題の原因があるのかを詳しく説明します。

課題が存在する理由について納得してもらえれば、続く解決策へとスムーズにプレゼンを繋げていけるでしょう。

4. 解決策の提示

4. 解決策の提示

課題が存在する理由について説明したあとは、新規事業によってその課題をどのように解決するか話します。

解決策を提示するだけでなく、本当に課題を解決できるのかという妥当性や実現可能性を示さなければなりません

5. 新規事業のメリット

5. 新規事業のメリット

ここまできて、初めて新規事業のメリットを語れます。

新規事業によって会社のどの程度の利益がもたらされるのか、新規顧客の開拓はできるのかなど聴衆の疑問を解消することも必要です。

単にどんなメリットがあるかを説明するだけでなく、市場調査などに基づいた現実的な予測が必要となるでしょう。

6. 今後の課題

6. 今後の課題

新規事業によってすべての課題が解決するわけではありません。新規事業がうまくいった場合に、どんな課題が浮き彫りになるかも知らせる必要があるでしょう。

将来的にその課題にどのように対処するかも併せて説明できるとプレゼン全体の印象がよくなります。

「伝えるべき内容は分かったものの、うまくできる自信がない」
「自社の状況に当てはめると、どう考えれば良いんだろう…?」

そんなときは、私たち「Pro-D-use」に相談してみませんか?Pro-D-useは伴走型の新規事業開発・収益化支援を得意とするコンサルティング会社です。詳しくは新規事業支援サービスページをご覧ください。

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新規事業の立ち上げを成功させるプレゼンのコツ

新規事業の立ち上げを成功させるプレゼンのコツ

新規事業の立ち上げを成功させるプレゼンにはコツがあります。

プレゼンを説得力のあるものにするコツを2つご紹介しましょう。

1. プレゼン資料はシンプルにする

プレゼンで重要な要素となるのが資料です。

資料は重要な論点を含みつつ、シンプルなものにしなければなりません。文字がたくさん書かれていると、聴衆は読みにくく感じプレゼンへの興味を失ってしまうでしょう。

文字数は少なく、文字は大きくし、ポイントだけを書くことで一目で分かるものにしましょう。

2. 自分の言葉で説得力のある話し方をする

自分が用意した原稿をただ読み上げるだけでは、説得力のあるプレゼンとはなりません

聴衆の反応を見ながら、抑揚をつけて話すと相手に伝わる情報量も変わってきます。声の強弱、休止の入れ方などによって相手を引き込むプレゼンができるでしょう。

プレゼン相手ごとのプレゼン内容

プレゼン相手ごとのプレゼン内容

プレゼンを成功させるためには、最終的に決定を下す部長や経営者にアピールすることが重要です。

部長と経営者、それぞれに適したプレゼン内容にするため、必要情報やプレゼン項目などを見ていきましょう。

1.部長を相手とする場合

部長を相手とする場合

もし自分の部署の部長を相手にプレゼンする場合、伝えたい点を簡潔にまとめることが要求されます。

部長クラスへのプレゼンではそれほど時間をもらえないことも多いので、資料をできるだけ少なくする一方、内容はインパクトのあるものにしなければなりません。

部長へのプレゼンでは、現在の部門の目標達成度と課題、新規事業によってどのように課題が解決されるかといった情報が求められます。

現在の課題をクリアできる可能性のある新規事業であれば、興味を引くことができるでしょう。

プレゼンで提示すべき情報は、主に以下の5つです。

  1. 市場の参入価値
  2. 実現可能性
  3. 競争優位性
  4. リスク
  5. 必要経費

現在の市場の規模や今後の拡大可能性、利益が上げられるかどうかは絶対に必要な情報です。

部長クラスになると収支計画についても考えなければならないため、赤字になる恐れがあるか、いつから黒字になると見込めるかなどもプレゼンに盛り込まなければなりません。

さらに、参入後は他社に勝てる可能性があるのか、競争で優位に立つための施策なども説明する必要があるでしょう。

積極的な情報に加え、新規事業にかかる人件費や経費、リスクについても簡潔に知らせなければなりません。

そのため、プレゼンすべき項目としては以下のようなものが考えられます。

  1. 市場情報
  2. 実現可能性
  3. 会社の経営への貢献度
  4. 他の部門への影響
  5. リスク

2.経営者を相手とする場合

経営者を相手とする場合

企業の経営者に行うプレゼンは、企業の体質によってその場で決裁が行われる場合もあれば、段階的に決裁が進む場合もあります。会社の規模によってプレゼンに与えられる時間も異なるでしょう。

プレゼンでは、与えられた時間内に「新規事業が会社の成長にどのように貢献するか」を示さなければなりません。

経営者がとくに興味を持つのは、新規事業が会社の価値を高めるか成長に寄与するか、現在の課題を解決する一助となるかです。

経営者に対するプレゼンでは、以下のような情報が必要です。

  1. 会社の経営における新規事業の位置づけ
  2. 収支
  3. 将来的な事業価値
  4. リスク
  5. 撤退基準

経営者は会社の中長期的戦略を描いているので、新規事業がその戦略でどんな役割を果たすのかを明示しなければなりません。新規事業によって会社の価値やイメージの向上が見込めるのであれば、しっかりアピールしましょう。

一方、考えられるリスクや撤退の基準となる指標も提示して、リスクマネジメントを行っていることも説明します。

したがって、経営者にプレゼンする場合の項目には以下のようなものが挙げられます。

  1. 現在抱えている課題
  2. 新規事業の費用対効果
  3. 経営への貢献度
  4. タイムスケジュール

経営者へのプレゼンの場合、その場ですぐに決裁がおりる場合もあるので、具体的なタイムスケジュールを立てておきましょう。その場で新規事業の立ち上げが決まっても、慌てずに仕事に取りかかれます。

プレゼンの構成

プレゼンの構成

プレゼンを成功させるためには、構成についてもしっかり考慮しなければなりません。まず、必要な情報は簡潔に含め、不必要な情報はカットします。

意識すべきなのは5W2Hです。新規事業をなぜ、どのように、どこで、いつ、誰に対して、どのように、いくらで行うのかを示します。この5W2Hが部長や経営者がもっとも知りたいと思うことだからです。

さらに、プレゼンではストーリーが重要となります。会社は現状課題を抱えており、新規事業によってその課題が解決するというストーリーです。

  1. 現状の分析・課題の共有
  2. 新規事業による解決案
  3. 新規事業を実施して期待できる効果・メリット
  4. 新規事業の効果が現実的といえる根拠となる数字・データ
  5. 決裁を求めるメッセージ

もちろん、ストーリーに矛盾があってはなりません。隙のないストーリーを作れるかどうかがプレゼンの成否を左右します。

新規事業のプレゼンについて、よくある質問(Q&A)

Q 新規事業のプレゼンで、よく聞かれる質問(想定質問)を教えてください。
A

新規事業のプレゼンでよく質問される内容は下記の通りです。ご参考ください。

Q. なぜこの新規事業を始める必要があるのですか?
Q. 既存ビジネスと比較して、この新規事業はメリットはなんですか?
Q. この新規事業が、自社の他部門や既存事業に与える影響はありませんか?
Q. 競合他社の強み・弱みはなんですか?また、どれくらい収益が上がっているのですか?
Q. 市場規模や市場予測、収益性のエビデンス(証拠)データはありますか?
Q. この新規事業の想定されるリスクや課題はなんですか?
Q. この新規事業を実施するのに必要なリソースや予算は?
Q. 新規事業の立ち上げには、どのくらいの期間がかかる予定ですか?
Q. 新規事業が単月黒字化するタイミングはいつですか?また、累積黒字になるのはいつですか?
Q. 顧客への付加価値や、差別化ポイントは何ですか?
Q. 新規事業を評価するための指標やKPIはありますか?
Q. 新規事業の成長戦略や拡大計画はありますか?
Q. この新規事業の戦略的な目標や長期ビジョンは何ですか?

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Q 新規事業のプレゼンの流れを教えてください。
A

一般的には、下記の流れでおこなわれることが多いです。ご参考ください。

【イントロダクション】
プレゼンの目的や背景の説明

【問題・課題の提示】
新規事業を始める理由や市場ニーズを明確にし、問題・課題を説明

【提案】
新規事業アイデアや提案を具体的に提示

【市場分析】
目標市場の分析結果や市場の動向、競合情報などを提示

【収益性と予測】
新規事業の収益性や収益予測に関する情報提供

【実施計画】
新規事業の具体的な実施計画を提示

【リスクと対策】
新規事業に伴うリスクや課題を共有し、対策やリスク管理計画を提示

【要望とアクションプラン】
決裁者へ具体的な要望や次のステップを提示

【質疑応答】
質問・疑問へ回答

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新規事業の立ち上げはプレゼンに力を入れて採用を目指そう

【まとめ】新規事業の立ち上げはプレゼンに力を入れて採用を目指そう

新規事業がどれほど魅力的であったとしても、プレゼンでつまずいてしまうと採用されるのが難しくなります

プレゼンに盛り込む項目を絞り、確かな根拠に基づいた証拠を示し、堂々と話すことでプレゼンを成功させましょう。

新規事業は「なんとなく」で進めると、必ず失敗します。上手くいく新規事業には一定のパターンがあり、それを知らずに新規事業を始めてはいけません。

弊社「(株)Pro-D-use(プロディーユース)」は、“伴走型の新規事業支援” を得意とするコンサルティング会社です。これまで300件以上の新規事業の相談を受け売上10.38倍」「営業利益大赤字→営利23%の黒字化など、多くの実績をあげてきました。

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コラム著者プロフィール

岡島光太郎

岡島 光太郎

取締役副社長 兼 経営コンサルタント(Co-founder)

2009年:(株)リクルートに新卒で入社。営業・企画の両面で責任者を務める。
※リクルートではMVPやマネジメント賞など、個人・マネージャー賞を多数受賞。
2013年:(株)データX(旧:フロムスクラッチ)の創業期に転職。営業や新卒・中途採用の責任者を務める。
2014年:アソビュー(株)に転職。その後、営業責任者、新規事業責任者を歴任。
2015年:(株)Pro-D-useを創業。取締役副社長(現任)に就任。

【得意領域】
新規事業の立上げ~収益化、成果を上げる営業の仕組み作り、BtoBのWebマーケティングを主軸とした売れる仕組み作り、DXまで見通したIT・SaaS・業務システムの導入や運用、融資を中心とした資金調達~財務のコンサルティングを得意としている。

【担当業種】
「システム受託開発」「Webサービス」「Tech系全般」「製造」「建築」「販売・サービス」「スクール業」など多岐。

【資格・認定】
中小企業庁認定:中小企業デジタル化応援隊事業認定IT専門家 / I00087391
経済産業省認定:情報処理支援機関 / 第39号‐24060007(21)