中小企業のDX化について、このようにお悩みの方はいませんか?
中小企業だとDXの必要性は理解していても、どのように進めていけば良いか分からない。
私たちのような中小企業に、DX化は必要なのか?予算や時間をかけるだけのメリットがあるのだろうか。
そもそもDXとは何か経営陣が理解していないためなかなか進められない…。
DX化を進めようと思っても「何から始めればいいのかわからない」「今のままで十分ではないか」という考えからDX化が進まないという中小企業が多いのは事実です。
DXは大企業がするものと考えがちですが、実は、中小企業こそDX化を推進していった方が良いと言われています。
なぜなら、DX化によって人材不足の解消や競争力の向上など、中小企業が現状で抱える課題を解決できる可能性が高いからです。
筆者は「株式会社Pro-D-use」という経営コンサルティング会社で、これまでたくさんの「中小企業のDX化」の成功も失敗も見てきました。
本記事では、中小企業がDXに取り組むメリットや具体的な進め方について解説します。
中小企業のDX化が進まない大きな要因は以下。
- DX化のための資金不足
- DX化に必要な人材不足
- DXに対する経営陣の理解不足
この記事を読めば、こんなことが実現できます。
- 自社が抱える課題を洗い出し、それを解決するための具体的な施策に取り組める
- DX化による中小企業のメリットを認識し、どのようなDX導入が適切か分かる
- DXの進め方を理解して組織全体で取り組め、企業の業務プロセスを大きく変革できる
DX化は中小企業にとってもメリットの多い戦略であり、適切に進めていけば市場競争の優位性を確立することが可能になるため、ぜひこの記事を参考に、DX導入のヒントにしていただけたらと思います。
また、当社では「DX化の考え方」についても解説しておりますので、詳しく知りたい方は、ぜひ読んでみてください。
あわせて読みたい
DX(デジタルトランスフォーメーション)の3つの心構えと6つの方針
自社のデジタルトランスフォーメーション(DX)を進めたいが、具体的に何から始めればいいか悩んでいませんか? 実は、DXを進める場合、技術的な課題に注目しがちですが、重要なのは組織全体での心構えと確実なアプローチです。 なぜなら、DXは単なる…
経営コンサルタント選びは「なんとなく」で進めると必ず失敗します。あなたの会社に貢献するコンサルタントを選ぶなら、多角的な視点で選定しましょう。
「(株)Pro-D-use(プロディーユース)」は「伴走・現場型で利益を押し上げる」コンサルティング支援が特徴の経営コンサルティング会社です。これまでたくさんの経営相談で「はじめての経営コンサルタント」「コンサルタントの乗り換え」「事業拡大 / 事業再生」で数多くの実績をあげてきました。
「(株)Pro-D-use(プロディーユース)」にあなたの会社について相談してみませんか?詳しくは経営コンサルティングサービスページをご覧ください。
(株)Pro-D-useの「経営コンサルティングサービス」詳細を見る >>
\ 伴走型の経営コンサルを探してるなら!! /
▼目次
中小企業のDXの進め方 – 「5ステップ」で解説
まずは、中小企業のDXの進め方を5つのステップに分けて解説します。
◆ 中小企業のDXの進め方5ステップ
- 自社の課題を分析する
- DX導入の目的を明確化する
- 人材を確保する
- ツールを選定する
- 業務プロセスを変える
それぞれ、詳しく解説していきます。
ステップ1. 自社の課題を分析する
まずは、自社の業務に関する課題を分析し、明確にしましょう。
これまで行ってきた業務全てを見直し、以下の点を把握します。
- どの業務に時間がかかっているのか
- 生産性の向上を阻害しているものは何か
- DX化によって効率よく進められるものはないか
このように、自社の現状の課題を洗い出すことで、DX化に向けた行動に進められるでしょう。
ステップ2. DX導入の目的を明確化する
自社の課題を把握した後は、DXの目的やビジョンの設定を行います。
目的やビジョンが明確になると、具体的な施策へとスムーズに行えるほか、社内でそれを共有することで、会社のDX化への方向性のズレがなくなり、スピード感のある取り組みが可能です。
ステップ3. 人材を確保する
実際にDXを進めるための人材を確保します。
社内にDX人材がいない場合や自社で雇用するのを避けたい場合、DX人材を採用するノウハウがない場合などは、アウトソーシングを活用したり、コンサルタントや支援サービスを活用するのがおすすめです。高い専門性やノウハウを持つプロのDX人材を取り入れると、DXの知見がない中小企業であっても、早急に進められるでしょう。
ステップ4. ツールを選定する
企業の規模や予算、目標や戦略に応じて、適切なDXツールを導入するための選定を行います。
自社の課題を解決できるツールを選ぶことがDX化を推進するための鍵となるため、慎重に行わなければなりません。
DXが初めての企業でも取り入れやすいツールから導入してみて、効果検証しながら進めていくのがおすすめです。
ステップ5. 業務プロセスを変える
自社が抱えている課題に応じて、その解決に向けて計画を立てたものを優先順位を決めて実行していきます。
中小企業のDX化においては、スモールスタートで少しずつ進め、実行したものを評価し、また新たな計画を立てるというのを繰り返して小さな成功体験を積み重ねていくことが重要です。
DXは企業全体の業務プロセスの変革や組織改革が必要になる中長期的なプロジェクトとなるため、1つずつ課題をクリアしていきながら、最終的にはビジネスモデルを大きく変革していきましょう。
正解のわからないDXプロジェクトにお困りではありませんか? (株)Pro-D-useなら、あなたの会社の現場に入り込んでDXプロジェクトを進めるので、手放しでDXがドンドン推進します!
⇒Pro-D-useの無料経営相談を受けてみる
中小企業がDX化を成功させる3つのポイント
費用や必要な人材が足りずになかなか進められないという中小企業がDX化を成功させるためのポイントは以下のとおりです。
- 小さなところからスタートさせる
- 補助金や助成金を活用する
- 人材不足を外部で補う
いきなり大きな取り組みをしようとして、途中で頓挫するケースも多いため、まずはオフィス業務など、身近なところから着手していくと良いでしょう。
また、多額な費用が必要なDXの導入に活用できる国や地方自治体などの補助金や助成金を申請してみるのもおすすめです。
中小企業におけるDX化の課題
DX化は企業にとって多くのメリットがあるのですが、中小企業においてはDX化への取り組みが遅れているという現状があります。
ここでは、中小企業におけるDX化の課題をご紹介します。
DX人材の不足
DX化を進めるためには、最新のデジタル技術に関する知識やリテラシーが必要不可欠です。
いざDX化を進めようと思っても、社内にDXやITに詳しい人材がいなければ、それらに詳しい人材を新たに採用しなければならず、時間やコストがかかってしまいます。
DX化によって人材不足の解消が期待できるものの、日頃から人材不足に悩む中小企業にとって、DX化のための人材確保は非常にハードルが高いと言えます。
DX人材を自社で採用するのは非常に難しいため、下記のようなコンサル会社に依頼することも検討しましょう。
予算が確保できない
人材不足と同じく、DX化に必要な資金不足も中小企業が抱える大きな課題です。
DX化を進めるにあたって、デジタル機器を新しく導入したり、今ある設備をアップデートしたりする必要があります。
しかし、そういった設備の導入や経験者の採用、既存社員の育成にかける予算の確保が難しく、DX化が進まないという企業が非常に多いです。
目的や効果が不明瞭
DX化への取り組みは経営者を主導とした企業全体の取り組みが大事で、成功させるためには明確な目標の設定と全体を把握するためのロードマップの作成が必要になります。
最終目標やDX化の効果が不明瞭だと、何を目的としているのか、その必要性を社員が把握できなかったり、道筋を見失ったりして、失敗に終わる可能性が高いです。
DXへの理解が進んでいない
経営者が「DX」という言葉を聞いたことはあっても詳しくは知らない、もしくは必要性を感じていないといった点もDX化が進まない要因の1つです。
「DXは大企業が取り組むもの」という認識を経営者が持っていて、二の足を踏んでいる中小企業も多くあります。
また、経営者がDXを理解せず、現場に丸投げするのも失敗する原因です。
そのため、2025年の崖問題に危機感を感じ、DX化を推進させたいと考えている社員がいるとするなら、なぜDXが必要なのかを経営者に理解させることが重要です。
中小企業がDXに取り組む5つのメリット
経済産業省のDXレポートによると、デジタル化が進まなければ2025年以降に年間12兆円もの損失が生じると予想されており、特に中小企業はこの「2025年の崖」問題解決のために早急なDX化への取り組みが求められてるのです。
また、DX化の実現は、企業にとって以下5つのようなメリットをもたらします。
- 競争力の向上
- 業務効率化や生産性向上
- 人材不足の解消
- 働き方の多様化に対応できる
- 古いシステムによるリスク回避
それぞれ詳しく見ていきましょう。
メリット1. 競争力の向上
DX化のメリットの1つとして、企業競争力の向上が挙げられます。
同じような商品やサービスが市場に乱立する中で、DX化の推進により取得した技術やデータを活用すれば、競合他社にはない価値を見出すことができます。
顧客のニーズや市場が日々変化する中で中小企業が生き残るには、それらに柔軟に対応していく必要があり、そのためには企業自体が大きく変わらなければならないのです。
DXを活用して新たな技術やビジネスモデルを確立すれば、変化の激しい現代社会の市場で競争優位性を維持し続けられるでしょう。
メリット2. 業務効率化や生産性向上
DX化を進める過程で業務やプロセスがデジタル化し、様々なシステムが連携させられると、業務効率や生産性の向上が期待できます。
中小企業が慢性的な人材不足の中で生き残るには、定型業務をデジタルで自動化し、品質を維持していくことがベストだと言えるでしょう。
企業全体の生産性が向上すれば、結果的に企業の利益は増加するほか、生産性向上により確保された人的資源をコア業務に投入すれば、企業の変革に繋がる業務にリソースを集中できるのです。
メリット3. 人材不足の解消
企業が直面している課題の1つが人口減少による深刻な人材不足です。
デジタルによって自動化・効率化されると、業務の精度が上がるだけでなく、その業務に係る人手を大幅に削減できるため、人手不足に悩む中小企業にとっての大きなメリットになります。
メリット4. 働き方の多様化に対応できる
DX化によってこれまでの業務プロセスや企業の体質を見直せば、社員それぞれの事情に合わせた多様な働き方が可能になります。
超高齢化社会に突入しようとしている中、様々な事情でフルタイム勤務できない人が増加していますが、DX化によってワークライフバランスと多様化した働き方を実現できるでしょう。
その結果、社員の企業への満足度やモチベーション向上が期待できるほか、これまで企業の採用条件に当てはまらず取りこぼしてしまった優秀な人材を確保することにも繋がります。
メリット5. レガシーシステムによるリスク回避
日本の企業の多くがレガシーシステム(導入から長い期間が経過した旧型のシステム)を保有しています。
レガシーシステムはシステムの老朽化や複雑化が問題視されており、以下のリスクがあるのです。
- 維持管理が難しい
- 新しい技術に対応できない
- 維持するだけでコストがかかる
レガシーシステムの運用・保守には、多くの人的リソースが割かれているため、DX化を促進させ、レガシーシステムを脱却することが急務となっています。
DXとは、デジタル技術を使ってビジネスモデルを変革すること
そもそもDX (デジタル・トランスフォーメーション)とは、デジタル技術を活用して生活やビジネスを進化・変革させることを言います。
ビジネスにおいては商品やサービスだけではなく、業務プロセスや企業の体質など、組織全体をデジタル化して変革させ、競争で勝てる企業にすることが目的です。
DXは、2004年頃スウェーデンの大学教授エリック・ストルターマン氏によって「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」と提唱し表した言葉で、日本においても、経済産業省がDX化の推進を発表しています。
デジタル技術を活用した変革によって、新たな価値創出や競争力向上が可能となるのです。
IT導入(IT化)との違い
DX化と混同されやすい言葉に「IT導入・IT化」がありますが、DX化は新しい価値を生み出すための「目的」であるのに対し、IT導入やIT化はDXを実現するための「手段」という違いがあります。
IT導入・IT化は既存の業務プロセスはそのままに、その業務の強化や効率化を図るためにITやデジタル技術などを導入するものです。
一方、DX化は企業体質や事業の抜本的変革を目的としてプロセス自体を変化させます。そのプロセスの1つとしてIT導入・IT化を行うのです。
中小企業こそ、DX化をドンドン推進しよう!
予算や人材の確保などの問題から、中小企業の多くはなかなかDX化に踏み切れないというのが現状です。
しかし、中小企業こそDX化が求められており、様々な業務でデジタル化が進めば作業の効率化やそれによる生産率の向上、競争力の強化が実現できるため、結果的に大きなメリットが得られるでしょう。
DX化をスムーズに進めるためには、経営陣をはじめとしたDXへの理解と社内への共有が不可欠であり、同じ目的意識を持って組織全体で取り組んでいかなければなりません。
いきなりハードルの高い内容に取り組むと失敗する恐れがあるため、自社の課題を考慮しながらスモールスタートで行い、徐々にビジネスモデルを変革していきましょう。
正解のわからないDXプロジェクトにお困りではありませんか? (株)Pro-D-useなら、あなたの会社の現場に入り込んでDX進めるので、手放しでDXがドンドン進みます!
⇒Pro-D-useの無料経営相談を受けてみる
経営コンサルタント選びは「なんとなく」で進めると必ず失敗します。あなたの会社に貢献するコンサルタントを選ぶなら、多角的な視点で選定しましょう。
「(株)Pro-D-use(プロディーユース)」は「伴走・現場型で利益を押し上げる」コンサルティング支援が特徴の経営コンサルティング会社です。これまでたくさんの経営相談で「はじめての経営コンサルタント」「コンサルタントの乗り換え」「事業拡大 / 事業再生」で数多くの実績をあげてきました。
「(株)Pro-D-use(プロディーユース)」にあなたの会社について相談してみませんか?詳しくは経営コンサルティングサービスページをご覧ください。
(株)Pro-D-useの「経営コンサルティングサービス」詳細を見る >>
\ 伴走型の経営コンサルを探してるなら!! /