経営者のための「人事評価制度コンサルタント」4つのポイント

経営者のための「人事評価制度コンサルタント」4つのポイント
    • 経営コンサルティング
  • 2024年8月2日

人事評価制度コンサルティングとは、人事評価制度の構築や運用のサポートを提供するサービスです。人事評価全体を網羅し、具体的には「給与システム」「評価方法」「採用プロセス」などの設計・構築をサポートしてくれます。

企業は人材のスキルを正確に見極め、次に繋がるマネジメントを実施するために、評価プロセスの改善が求められますが、その過程で企業規模や特性に合った評価制度を整える必要があります。社内のみの体制では、経営課題が専門の担当者に集中し、外部の視点や経験が欠如するため、適切な人事評価制度を構築・維持するのは難しいことが多いです。

そこで、適切な「人材評価制度コンサルティング」を活用することで制度設計とその効果的な実施を実現し、持続的な運用とノウハウの共有が評価制度の有効性を高めます。人材評価制度コンサルティングの選ぶポイントは以下の4つです。

◆ 人材評価制度コンサルティングを選ぶ4つのポイント

  • 十分な実績があるか
  • 課題解決にマッチした提案があるか
  • 費用対効果が十分か
  • 運用に重点を置かれているか

専門的な知識を持つ人事制度コンサルタントに相談することで、効率的かつ実践的な人事評価制度の構築や運用のサポートが受けられるため、適切なコンサルティングサービスの選定が重要となります。

筆者は「株式会社Pro-D-use」という経営コンサルティング会社で、中小企業から大企業までの幅広いクライアントに対して「人事評価制度の構築・改善」を支援しており、多くの企業の人事制度改革の成功や失敗を見てきました。

執筆者:株式会社Pro-D-use岡島光太郎

本記事では、人事制度の必要性とメリットとデメリット、さらに適切な人事評価コンサルティングの選び方について解説します。

人事評価制度の改善や構築において抑えるべきポイントは以下の通りです。

  1. 等級制度や評価基準の適切な設計と効率的な評価プロセスの策定
  2. 従業員のモチベーション向上と業績向上に繋がる報酬制度の構築
  3. コンサルティングの依頼先選びの際には、実績や課題解決にマッチした提案、費用対効果、運用重点の有無を確認

本記事で実現できること。

  • 人事評価制度の基本的な理解を深めることができる
  • 効率的かつ実践的な人事評価制度の構築や運用のサポートを受ける方法を知ることができる
  • 人事制度の改善や構築を行うことで、社員のモチベーション向上や業績向上に繋げられる

今回の記事を参考に、自社の人事評価制度の改善や構築に関する理解を深めてみてください。

また当社では「人材育成コンサルタントの失敗しない選び方」についても解説していますので、詳しく知りたい方は、ぜひ読んでみてください。

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人事評価制度コンサルタントの導入によって離職率を20%から10%へ改善した事例

弊社クライアントの中小企業のA社は、社員の評価基準が曖昧で公平性に欠けるとの声が社内から上がっており、これにより社員の士気が低下し、離職率が20%に達していました

そこでA社は弊社Pro-D-use(プロディユース)の人事評価制度コンサルタントを招聘し、現行の制度を見直すことにしました。コンサルタントはA社の社員や管理職からのヒアリングを実施し、現場の意見をもとに透明性と客観性を重視した新しい評価制度を設計しました。この新制度は成果だけでなく、個々の努力やプロセスも重視し、社員の成長を支える評価項目を導入しました。

また、管理職向けの研修を行い、評価の公平性と一貫性を保つためのスキル向上を図りました。この取り組みの結果、A社では社員のモチベーションが向上し、離職率が20%から10%へと半減しました。

このように、社内の人材やノウハウで改革できないことも、外部の人事評価制度コンサルタントを上手く使うことで離職率を改善することもできるのです。

人事評価制度コンサルティングの料金相場

人事評価制度のコンサルティングにかかる費用の相場は、事業の規模や社員数、依頼内容によっても異なります。

一般的には、社員数が50名以下か以上かが一つの目安となっています。

  • 社員数50名以下・・・年間100万円程度
  • 社員数50名以上・・・年間200万円~
  • 大企業・・・・・・・年間400万円~

コンサルタントの時給は、1時間あたり約1.5万~5万円とされています。また、プロジェクト単位での契約になると、費用が数十万円から数千万円に達するケースもあります。特に大手企業や高度な専門サービスを提供するコンサルタントでは、プロジェクトごとの料金が高めになる傾向が見られます。

コンサルティング会社を選ぶ4つのポイント

人事評価制度を導入や改善の際にコンサルティングを依頼するとたくさんのメリットがあります。

しかし、そのメリットを享受するためには、自社に合ったコンサルタントをしっかり選ぶことが必要です。

依頼先を選ぶ際に注意すべきポイントを4つご紹介しますので、参考にしてみてください。

◆ 人事評価制度コンサル会社を選ぶ4つのポイント

  • 十分な実績があるか
  • 課題解決にマッチした提案があるか
  • 費用対効果が十分か
  • 運用に重点を置かれているか

それでは、それぞれについて詳しく解説していきます。

ポイント1.十分な実績があるか

まず重要なのは実績のあるコンサルタントかどうかです。特に人事評価制度のコンサルタントは「資格」や「免許」といった基準が存在しないため、選定が難しいものです。

十分な実績のある依頼先であれば、ウハウや成功事例を多くもっていることが期待できるので、良い成果が期待できるでしょう。具体例には以下のようなものです。

◆ 具体例

  • 実績豊富なコンサルタントの事例紹介をホームページで確認する
  • 業界内でのメディア掲載の有無をチェックする
  • 他社からの口コミ評価を参考にする

大手のコンサルは実績は豊富ですが、中小企業やスタートアップに特化したコンサルタントは中小規模の企業向けに実績を積み、より中小企業ならではのニーズに応じたサポートを提供できますので、自社にあったコンサルタントを選定します。

ポイント2.課題解決にマッチした提案があるか

複数のコンサルタントの中から依頼先選ぶ際には、相見積もりだけでなく、自社の現状分析に基づいた「提案書」をもらいましょう。自社の課題にマッチした具体的な提案が記載されているかをチェックしてみてください。

具体例には以下のようなものです。

◆ 具体例

  • コンサルタントが提供する提案書に、具体的な施策や実行プランが盛り込まれているかを確認する
  • 過去に同様の課題を解決した事例を参考として提示してもらう
  • 提案内容が単なる理論や理想論ではなく、実際に導入した際のシミュレーション結果や予測があるかを確認する
  • ヒアリングの際に具体的な質問をして、現場の実態に合った解決策を引き出す

これらのステップを踏むことで、自社に最も適したコンサルタントを選定する助けとなります。

ポイント3.費用対効果が十分か

人事評価制度の構築にコンサルティングを導入した場合、それなりの報酬が発生します。決して少額ではないその費用に見合った制度構築ができたかどうか、十分な費用対効果があるか、しっかり確認しておきましょう。

具体例には以下のようなものです。

◆ 具体例

  • 導入後の社員の生産性向上や離職率の低下など、定量的な効果を測定する
  • コンサルティング内容が単なるアドバイスだけでなく、実際に導入可能なのかを確認する
  • 他社の事例と比較して、コストに対する成果が見合っているかを検証する

これにより、コンサルティング導入が経営に与えるメリットを具体的に理解し、判断することができます。

ポイント4.運用に重点を置かれているか

人事評価制度の構築は過程であって、目的は人事評価制度を運用し続けて、企業と人材の成長に役立てることです。そのため、運用に重点を置いた人事評価制度の構築ができるコンサルタントを選びましょう。

例えば、運用に重点の置かれた提案とは以下のようなものです。

◆ 具体例

  • 企業の実態に合わせたトレーニング方法やマネジメントの提案や指導
  • 具体的なFB方法やトレーニング方法についての提案や指導
  • 評価結果=賃金だけでなく能力開発やスキルアップに連動させる仕組みを提案

これらの提案が含まれているかどうかを確認することで、制度が実際に機能し、持続可能な成長を支えるかを見極められます。


弊社、株式会社Pro-D-use(プロディーユース)においても、人材評価制度コンサルを実施しており、経験豊かなコンサルタントが在籍しております。人材評価制度コンサルをお探しの場合は、下記リンクより弊社をご検討ください。

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経営コンサルタント選びは「なんとなく」で進めると必ず失敗します。あなたの会社に貢献するコンサルタントを選ぶなら、多角的な視点で選定しましょう。

「(株)Pro-D-use(プロディーユース)」は伴走・現場型で利益を押し上げる」コンサルティング支援が特徴の経営コンサルティング会社です。これまでたくさんの経営相談で「はじめての経営コンサルタント」「コンサルタントの乗り換え」事業拡大 / 事業再生」で数多くの実績をあげてきました。

「(株)Pro-D-use(プロディーユース)」にあなたの会社について相談してみませんか?詳しくは経営コンサルティングサービスページをご覧ください。

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人事評価制度コンサルティングの3つのメリット

人事評価制度の構築に専門家のコンサルティングに依頼すると多くのメリットがあります。

◆ 調査・分析で把握する内容

  • 人事評価制度を効率よく構築・運用できる
  • 人事評価制度改革に関わる社員の負担が減る
  • 再現性のある人事評価制度を構築できる

これらの項目について詳しく解説していきます。

メリット1.人事評価制度を効率よく構築・運用できる

ノウハウと経験のある専門家の支援を受けられるので、効率的かつ計画的に課題を解決しながら膨大なリソースと知見によりクオリティの高い人事評価制度の構築ができます。

また、構築だけでなく運用までも効率よく進められるでしょう。

メリット2.人事評価制度改革に関わる社員の負担が減る

人事評価制度の改革は重要度の高い業務ではありますが、関わる社員はその業務だけでなく兼務であることが多いです。

そのため、専門的な知識やノウハウのある人事評価制度コンサルタントに依頼すると、社員は本業に集中できます。

メリット3.再現性のある人事評価制度を構築できる

人事評価制度は構築だけでなく、運用していくことも非常に重要なので、先を見据えた再現性のあるものにしなくてはなりません。

人事評価制度コンサルタントに依頼すると、目先の課題解決だけでなく、将来的な課題に対処するためのフレキシブルな余地を残す設計など、導入後の改善もスムーズに進めることができるでしょう。

人事評価制度コンサルティングの導入の「6ステップ」

人事評価制度のコンサルティングを導入した場合の一般的な流れについて解説していきます。

おおまかに次のような工程で行われていきます。

  1. 調査・分析
  2. 自社課題の設定
  3. 課題に沿った人事評価制度の設計・構築
  4. 人事評価制度の実導入
  5. 人事評価制度運用後の見直し
  6. 各種サポート

詳しく見ていきましょう。

ステップ1.調査・分析

まずは自社の実態と実情を把握するところからスタートします。社内でアンケートやインタビューを実施して、調査や分析をします。

把握する内容は、主に以下の通りです。

◆ 調査・分析で把握する内容

  • 自社の状態や現行の人事制度の内容
  • 各部署やチームで発生している問題や課題について
  • 将来的に考えられるリスク

ステップ2.自社課題の設定

現状の顕在的な課題だけでなく、将来的に起こり得る課題や業界の傾向なども考慮した上で人事評価制度構築にあたっての課題を設定します。

例えば、以下のようなものが挙げられます。

  • 人材育成について
  • 人事評価制度構築後の社員のコミュニケーション支援
  • 人事評価制度の改定に伴う就業規則や規程の見直し

ステップ3. 課題に沿った人事評価制度の設計・構築

ここまでの分析や調査、課題の抽出や設定から具体的な項目や内容をまとめて検討していきます。プロジェクトを編成したり、経営層との討議を設けたり、社員との意見交換をしたりして集めた情報から設計・構築を進めます。

ステップ4. 人事評価制度の実導入

具体的な制度設定ができたら、実際の運用方法を決め、導入スケジュールを検討し、実運用に移行していきます。調査・分析から制度の実導入までの期間は一般的に半年~1年程度かけて進めていきます

ステップ5. 人事評価制度運用後の見直し

人事評価制度は、制度構築と導入で終わりではありません。実際に運用を継続的に活用して、都度見直しをしながら、馴染ませていく必要があります。

ステップ6. 各種サポート

人事評価制度は、構築の段階を終えた時点で3割の完成度、残りの7割は運用にかかっているといっても過言ではありません。

コンサルティングの依頼先が研修訓練の実施やフィードバックの研修など幅広いサポートを行ってくれる場合、評価制度の活用の幅が広がります。

制度構築後のサポートについて予め確認しておくようにしましょう。

外部から人事評価制度コンサルティングを招聘すると「社員が不安になる可能性がある」

人事評価制度は、社員の処遇にダイレクトに影響が出るものです。そのため、現場の実情や実態を把握していない外部のコンサルタントの介入に不安を感じる社員も多いのも事実です。

そのため、積極的に現場に入り込み、社員とも丁寧に会議・コミュニケーションを取ってくれるコンサル会社を選ぶことがとても大切になります。

自社に見合った人事評価制度コンサルタントに依頼しよう

今回は、人事評価制度の改善や構築にあたって、適切なコンサルタントの選定ついて知りたい方に向けて、人事評価制度構築の重要なポイントや人事評価コンサルティング導入の流れをご紹介しました。

人事評価コンサルティング選びの重要なポイントについては、主に以下が挙げられます。

  • 十分な実績があるか
  • 課題に沿った人事評価制度の設計・構築ができるか
  • 運用に重点を置いた提案があるか

今回の記事を参考に、人事評価制度の構築を成功させてみてください。

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経営コンサルタント選びは「なんとなく」で進めると必ず失敗します。あなたの会社に貢献するコンサルタントを選ぶなら、多角的な視点で選定しましょう。

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コラム著者プロフィール

岡島光太郎

岡島 光太郎

取締役副社長 兼 経営コンサルタント(Co-founder)

2009年:(株)リクルートに新卒で入社。営業・企画の両面で責任者を務める。
※リクルートではMVPやマネジメント賞など、個人・マネージャー賞を多数受賞。
2013年:(株)データX(旧:フロムスクラッチ)の創業期に転職。営業や新卒・中途採用の責任者を務める。
2014年:アソビュー(株)に転職。その後、営業責任者、新規事業責任者を歴任。
2015年:(株)Pro-D-useを創業。取締役副社長(現任)に就任。

【得意領域】
新規事業の立上げ~収益化、成果を上げる営業の仕組み作り、BtoBのWebマーケティングを主軸とした売れる仕組み作り、DXまで見通したIT・SaaS・業務システムの導入や運用、融資を中心とした資金調達~財務のコンサルティングを得意としている。

【担当業種】
「システム受託開発」「Webサービス」「Tech系全般」「製造」「建築」「販売・サービス」「スクール業」など多岐。

【資格・認定】
中小企業庁認定:中小企業デジタル化応援隊事業認定IT専門家 / I00087391
経済産業省認定:情報処理支援機関 / 第39号‐24060007(21)