企業の経営において「社員のモチベーションがなかなか上がらない」と悩んでいませんか?
社員のモチベーションを上げるには、給料を上げるしかないのでは……
どうすれば良いリーダーになれるのだろう?社員のモチベーションを上げるためには、どのような管理スキルが必要なのか?
職場の雰囲気が重い。どうすれば職場の環境を改善し、社員のモチベーションを高めることができるだろう?
社員のモチベーションを上げると、具体的にどのようなメリットが得られるだろうか。
社員の仕事に対するモチベーションは、企業の業績に大きく影響するため、上記のような悩みを抱えているならば、早急な社内体制の見直しが欠かせません。
その際、「給料を上げる」「罰則を与える」などと安易に考えがちですが、実は、それだけでは高いモチベーションを維持し続けられません。
なぜなら、外発的な動機づけは短期間で効果が表れやすい一方で、ある程度の成果を得られたらやる気が削がれ、モチベーションが低下する恐れがあるからです。
筆者は「株式会社Pro-D-use」という経営コンサルティング会社で、という経営コンサル会社で、これまでたくさんの「企業の人材育成や組織改革」の成功も失敗も見てきました。
本記事では、社員のモチベーションを上げることのメリットや具体的な施策について解説します。
社員のモチベーションを上げるために企業がおさえるべきポイントは以下。
- 内発的モチベーションと外発的モチベーションの違いを把握する
- 社員のモチベーションを上げることで得られるメリットを理解する
- 社員への仕事に関するヒアリングと社内体制の見直しを行う
この記事を読めば、こんなことが実現できます。
- モチベーションを高める方法を知り、社員が意欲的に働くようになる
- 社内体制の見直しができ、離職率が下がる
- 社員がやりがいを感じながら仕事ができ、生産性が上がる
ぜひこの記事を参考に、社員のモチベーションを上げるための施策を積極的に行い、企業の発展に繋げていただけたら幸いです。
また当社では「エース社員のやる気がない原因」について解説していますので、詳しく知りたい方は、読んでみてください。
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▼目次
モチベーションとは?
そもそもモチベーション(motivation)とは、何かを成し遂げようとする目的意識や動機づけを指し、ビジネスにおいては「組織内での業務意欲」という意味で使用されます。
業務に意欲的に取り組んでいる状態を「モチベーションが高い」、反対に業務にやる気のない状態を「モチベーションが低い」と表現します。
モチベーションが高ければ、設定した目標を達成するために行動するため、満足する結果を得られるようになるのです。
そのため、社員のモチベーションを高めることが経営陣に求められています。
モチベーションの種類
モチベーションを高めて目標の達成を目指すのであれば、社員それぞれに最も適した方法を見つけることが鍵となります。
モチベーションには、大きく分けて2つの種類があります。
- 内発的モチベーション
- 外発的モチベーション
社員のモチベーションを高め、育成を促進させるには、2つのモチベーションを理解して社内に取り入れていく必要があるでしょう。
詳しく説明していきます。
内発的モチベーション
内発的モチベーションは、人の内面的な要因によって生まれる意欲を言います。
- 仕事が楽しい
- 仕事に興味があるからスキルを磨きたい
- 仕事にやりがいがあるから努力できる
上記のように、仕事に対する興味ややりがい、達成感など、自分の内側にある動機が行動に結びつくのです。
自分自身で自発的に行動するために、仕事へのモチベーションとなるエネルギーを維持でき、質の高い行動が長期的に続けられるようになります。
外発的モチベーション
外発的モチベーションは、外部からの働きかけによる意欲を言います。
- 報酬や評価
- 罰則や懲罰
上記のように、ポジティブなものだけでなくネガティブな要素も外発的モチベーションに含まれ、仕事に対しての関心が薄い人にも効果的に働きます。
短期間で効果が表れやすいですが、ある程度を超えると意欲が削がれるため、持続性は期待できません。
そのため、社員のモチベーションを長期的に維持したいのであれば、外発的モチベーションを考慮しつつ、内発的モチベーションをより意識していく必要があるでしょう。
社員のモチベーションを上げるメリット
社員のモチベーションを向上させると、どのような効果が得られるのでしょうか。
企業が社員のモチベーションアップに取り組む主な理由やメリットは以下の通りです。
- 生産性が向上する
- 周囲のパフォーマンスが高まる
- 離職率が下がる
どのような効果を得たいかを明確にすると社員への働きかけもスムーズにいきますので、ご確認ください。
1.生産性が向上する
モチベーションが向上すると、物事への興味や関心が高まり、視野が広がるため、業務に対して主体性を持ち、意欲的に取り組めるようになるでしょう。
その過程の中で無駄な工程を削除したり、業務の見直しを行ったりすれば、結果的に業務効率化や生産性の向上が期待できます。
社員1人ひとりのモチベーションを高く維持することが好循環を生み出し、会社に良い影響をもたらすのです。
2.周囲のパフォーマンスが高まる
社員のモチベーションが上がれば、当人だけでなく周囲のパフォーマンス向上にも繋がります。
モチベーションが高く、自ら考えて積極的に業務を行う社員の存在は、周りの社員に良い影響を与え、職場の士気が上がり、活性化するのです。
社員それぞれが仕事に情熱を注ぐことで、仕事の質が上がり、生産性が向上するでしょう。
3.離職率が下がる
モチベーションが高い社員は、仕事にやりがいを持ち、「楽しい」と感じながら働いてるため、仕事を辞めようと考えづらいです。
反対に、仕事にやりがいを見出せない社員は転職を考えるようになっても不思議ではありません。
企業が社員に対して対策を講じ、モチベーションを上げられるようになると、自然と離職率も下がっていくでしょう。
離職率が低いと外部から見た場合に従業員の満足度が高いと判断され、企業への評価が高まり、優秀な人材を得る機会が増えるなどのメリットも多くあります。
社員のモチベーションが上がらない原因
社員のモチベーションが下がると、仕事の成果や社内の雰囲気にも悪い影響が出てしまいます。
では、なぜ社員のモチベーションが下がってしまうのか、考えられる要因は以下の通りです。
- 人間関係がストレスになっている
- 業務内容に不満がある
- 会社から評価されていないと感じている
- 仕事にやりがいを感じられない
このように、上司や同僚との人間関係がうまくいっていないなどの職場環境の問題があるケースもあれば、仕事への向上心があるものの、それに応じた仕事が任されなかったり、成果を出しても評価が受けられなかったりした場合にも、モチベーションが下がってしまいます。
社員のモチベーションを上げる方法7つ
社員の仕事に対するモチベーションを上げる必要性を理解していただけたかと思いますが、では、実際にそのような環境を作るには、上司はどのような内容に取り組んでいけばいいのでしょうか。
ここでは、社員のモチベーションを上げるための具体的な施策をご紹介します。
- 社員がチャレンジしやすい環境を作る
- 明確な目標を設定させる
- 社内のコミュニケーションを活性化する
- 社員に成功体験を積ませる
- 個々の適性に応じた働き方を提供する
- 仕事の取り組みや結果へ適正な評価をする
- 非金銭的なインセンティブの導入
1.社員がチャレンジしやすい環境を作る
失敗を恐れずチャレンジしやすい環境を作ることで、チャレンジ精神を引き出し、社員の成長を促せるでしょう。
その方法として、以下の導入が挙げられます。
- 社内ベンチャー制度
- 社内コンペ
与えられた仕事しかできない環境より、自ら主体的に行動できる環境の方がモチベーションを高く維持できるため、指示し待ち体質になってしまっている社員に対しても有効です。
2.明確な目標を設定させる
社員に明確な目標を設定させると、その過程を自分自身で決定していく感覚が生まれます。
自己決定感が満たされると、自分の能力が発揮できていると感じられるようになり、モチベーションの向上が期待できるでしょう。
目標が高すぎても低すぎてもモチベーションを削ぐ行動に繋がりかねないため、目標を設定する際は、社員個々の能力に合わせたちょうど良い目標設定ができるよう、上司が確認する必要があります。
3.社内のコミュニケーションを活性化する
社内の人間関係の悪化は、社員の仕事に対するモチベーションを低下させる原因となります。
そのため、企業側は社内の人間関係を円滑にするために、社内のコミュニケーションを活性化させる必要があるのです。
具体的には、以下の施策が考えられます。
- 1on1ミーティングの機会を設ける
- メンター制度を導入する
- コミュニケーションツールを導入する
- 上司の部下への指導方法を見直す
特に、上司と部下の人間関係が悪ければ、部下のモチベーション低下に直結するため、部下のやる気を引き出す接し方についても考慮する必要があるでしょう。
4.社員に成功体験を積ませる
人は成功を積み重ねることで、自己肯定感が高まり、物事をより意欲的に取り組めるようになります。
成功しやすい小さな案件や、短期的な目標を繰り返し成功させると好循環が生まれやすいです。
そのため、長期的な目標をいきなり設定するのではなく、まずは難易度の低い仕事を多く任せてみましょう。
成功体験の積み重ねによって、「もっとできるようになりたい」という欲求が生まれやすくなります。
5.個々の適性に応じた働き方を提供する
社員の興味や価値観、能力やスキルは人によって異なります。
そのため、上司は社員1人ひとりの適性を把握し、それに応じたやりがいを感じやすい仕事を割り振れば、内発的モチベーションに繋がりやすいです。
適材適所を把握するために、社員本人が希望する仕事を確認したり、幅広い分野の仕事を経験させたりするなどの対策が必要になります。
6.仕事の取り組みや結果へ適正な評価をする
職場の待遇や評価(報酬)などの労働条件への不満はモチベーション低下に繋がり、離職率が上がる原因にもなります。
それを防ぐためにも、社員の努力や成果が待遇や評価に反映するよう、会社の評価制度を見直す必要があるでしょう。
成果や貢献度を適正に評価するためには、数値による評価が適しています。
また、成果や結果に関わらずその仕事の過程(努力やプロセス)に対しての評価基準を設けることも重要です。
7.非金銭的なインセンティブの導入
社員のモチベーションを上げるために必要な報酬は、給料やボーナスなどの金銭的報酬の他に「非金銭的報酬」があります。
非金銭的インセンティブは、具体的には以下の通りです。
- 評価インセンティブ(承認欲求を満たす)
- 人的インセンティブ(人間関係の良好さ)
- 理論的インセンティブ(共感できる企業理念や価値観の共有)
- 自己表現的インセンティブ(やりがいを感じる業務に取り組める)
お金によるモチベーションには上限があり、一定額を超えると以前ほどの喜びや達成感がなくなり、モチベーションに繋がりにくくなるのです。
そのため、非金銭的報酬とバランスをとりながら活用していきましょう。
社員のモチベーションを上げて企業の業績アップに繋げよう
社員のモチベーションを上げることは、生産性の向上や顧客からの信頼性の獲得など、企業の業績アップに直結します。
モチベーションは内発的モチベーションと外発的モチベーションに分けられるため、それぞれをうまく活用しながら社員の興味や関心、能力に応じた対策を行うことが重要です。
「社員のモチベーションが上がらなくて困っている」「社員をやる気にさせて業務効率化をはかりたい」と考えている企業の方は、この記事を参考に、現在の業務体制を見直し、モチベーションを上げるための施策を行いましょう。
企業は社員1人ひとりの努力やチームワークで成り立っているため、仕事にやりがいを持って取り組んでもらえるような環境作りをしていただけたらと思います。
経営コンサルタント選びは「なんとなく」で進めると必ず失敗します。あなたの会社に貢献するコンサルタントを選ぶなら、多角的な視点で選定しましょう。
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