中堅社員やエースの退職で、こんなことにお悩みではありませんか?
中堅社員が1人退職してしまった!これ以上退職者を出さないために、会社としてできることはある?
今まで育ててきた中堅社員が突然退職するのはなぜ!?頼りにしていたのに急な離職はこまる!
自身のキャリアアップやよりよい環境を求めて、転職をするのが当たり前の時代になりました。
一方で、退職された会社側は、職場の雰囲気が変わったり、生産性が落ちてしまったりと望ましくない影響も出てしまいます。
中堅社員が1人退職をすると何人も後に続き、退職ラッシュという最悪の状況を招きかねませんが、会社が社内環境の見直しを図り、適切な対応ができれば、優秀な社員の退職を防ぐことができるのです。
私たち「株式会社Pro-D-use」という経営コンサルティング会社では、これまでたくさんの「中堅社員の退職を防ぐ施策」について、たくさんの成功も失敗も見てきました。
本記事では、中堅社員の退職を阻止するために会社でできる対策について言及していきます。
社員の退職を防ぐためにおさえるべきポイントは以下。
- 社内環境の見直し
- 中堅社員が辞めたいと考える理由の把握
この記事を読めば、こんなことが実現できます。
- 中堅社員の考えを知り、退職を決める前に声をかけられる
- 社内環境を見直し、全社員のモチベーションを高められる
ぜひこの記事を参考に、中堅社員のやる気を引き上げ、優秀な社員の退職を防いでいただけたらと思います。
また、当社では「エース社員のやる気がない原因」についても解説しておりますので、詳しく知りたい方は、ぜひ読んでみてください。
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中堅社員やエースの退職理由
知識や経験を積んで即戦力となっている中堅社員が退職してしまうのは、会社にとっては大きなダメージです。
中堅社員やエースが退職してしまうのは、以下の理由が挙げられます。
- 仕事量が多すぎる
- 仕事にやりがいを感じられない
- 会社の将来性に不安を感じている
- さらなるキャリアアップをしたくなった
- 自分の評価・報酬に不満がある
- 人間関係が悪い
- ライフスタイルが変化した
1.仕事量が多すぎる
中堅社員は仕事内容を把握しており、任せやすいため、一部の中堅社員に仕事量が集中してしまうケースが多いです。
重要な仕事や急ぎの内容であればあるほど、優秀な社員に負担がかかってしまいます。
「〇〇さんにしかできない」「〇〇さんにお願いしたい」という言葉は信頼されている証拠ともいえますが、本人にとっては大きなストレスになっているかもしれません。
仕事量が集中するとストレスになり、退職を考えるひとつの要因となるでしょう。
2.仕事にやりがいを感じられない
中堅社員となると、新入社員と比較すれば仕事が早いのは当然です。
仕事への理解や作業スピードが早いので仕事が振られやすく、結果的にルーティーンワークが多くなる傾向にあります。
「スキルを活かしたい」「やりがいのある仕事をしたい」と考えている人にとっては、ルーティーンワークは退屈なものとなります。
この場合、ルーティーンワークはできるだけ分散させて、キャリアアップやスキルアップできるような仕事も任せるなどの対策が必要になりますが、それが行われず仕事にやりがいを感じられなくなると「もっとやりがいのある職場に転職したい」という考えに至ってしまうのです。
3.会社の将来性に不安を感じている
中堅社員は会社の状況を把握できるので、会社の将来性も予測できる立場にあり、優秀な社員であるほど、シビアにその状況を判断しています。
現状維持で将来性のない会社だと感じていると、将来性のある会社に転職したいと考えていても不思議ではありません。
それを防ぐためには、激しい環境や時代の変化に対応し、会社を常に変化させ続けていく必要がありますが、社員の意見を積極的に取り入れたり、新しい分野に挑戦したりしない会社では、社員が将来性を感じず退職する要因になります。
4.さらなるキャリアアップをしたくなった
中堅になってくるとルーティーンワークが多くなり、新しい業務に時間が取れないと悩む人もいます。
また、昇進に関して積極的であったとしても、ポストに限りがあり、希望しても叶わないというケースもあるでしょう。
異動や昇進といった自身が望むキャリアアップが難しいと判断すると、会社に留まる意味を見出せなくなり、それが可能な会社への転職を考える社員もいるでしょう。
キャリアに関する悩みを抱えている中堅社員とコミュニケーションをとらず、不安な気持ちや想いを受け止められないでいると、仕事への意欲がある中堅社員を逃すことになるため、大きな痛手となり得ます。
5.自分の評価・報酬に不満がある
仕事を頑張っている人は、どんな状況であれ自分を評価してもらいたいものです。
「自身の評価が適切ではない」「報酬が相応ではない」と不満を抱えている中堅社員は、退職という選択をしてしまいます。
仕事量はこなしているのにサービス残業ばかりで、仕事と報酬のバランスが不釣り合いだと感じている中堅社員には注意が必要です。
報酬は最もわかりやすい評価の基準となり、評価されていると理解してもらえれば仕事への活力となるものです。
そのため、本人が適正に評価されていると感じられる環境作りが大切になるでしょう。
6.人間関係が悪い
仕事や会社の環境に不満がなかったとしても、人間関係が悪ければ退職の大きな理由となります。
同僚や上司とうまくいっていないのが第三者から見てわかる場合は対策ができるかもしれませんが、誰にも相談できずに1人でため込んでしまっている場合もあるのです。
また優秀な社員であれば、嫉妬されているのを感じるなど周りの目が気になっているという人もいます。
会社内での業務内容だけでなく、このような周囲の人間関係においても過ごしやすい環境を整えておかなければなりません。
7.ライフスタイルが変化した
会社の問題ではなく、自身のライフスタイルの変化により退職を考える中堅社員もいます。
結婚をした、子供が生まれたというタイミングで、家族との時間を確保しようと考えて残業が難しくなる人もいるでしょう。
プライベートを充実させたいと考える中堅社員を無理やり拘束したとしても、仕事の質が下がるだけで、さらに不満が溜まり、結局退職をするという最悪の結果を招きかねません。
プライベートが充実すれば、仕事への意欲が向上し、良い仕事ができるようになるため、会社には業務量の調整だけでなくテレワークの導入といった柔軟な働き方ができるような環境整備が求められます。
優秀な中堅社員が退職を考えている時
優秀な中堅社員が退職を考えている時には、ちょっとした兆候が現れます。
小さな変化かもしれませんが、以下のような変化に気付けると退職を阻止できるかもしれません。
- 残業をせずに休みが増える
- 会議での発言が減って仕事が淡泊になる
- 仕事内のコミュニケ―ションが減る
1.残業をせずに休みが増える
会社を退職しようか考えている社員は、仕事に対するモチベ―ションが下がっています。
より自分に合う職場を探すための転職活動に熱心になりますので、以前までは積極的に残業をしていた人でも、仕事を早く切り上げるようになるでしょう。
残業をしない理由や休みをとる理由を聞いても、はぐらかすなどの対応があった場合は注意が必要です。
2.会議での発言が減って仕事が淡泊になる
以前は会議で積極的に意見を述べていた中堅社員も、転職を考えていると発言が少なくなる傾向にあります。
アイデアを出さないようになり、できるだけ新しい仕事を抱えたくないと考える人が多いです。
意欲的だった印象の社員が淡々と業務をこなす姿勢が見られたら、会議などでアイデアを求めて反応を確認してみるのも良いでしょう。
3.仕事内のコミュニケ―ションが減る
同じ社内でスムーズに業務を行うためには、日々のコミュニケーションが欠かせません。
しかし退職を考えている中堅社員は会社への忠誠心も下がってきていますので、業務上の連絡だけでなく、挨拶も軽いものになっていく可能性があります。
以前までは報連相を怠らなかった社員の対応が、雑になってきていると感じたら要注意です。
さらに、ランチの時間や休憩時間の過ごし方にも変化がないか注目してみましょう。
「退職を考えているのであれば、必要以上に仲良くする必要がない」と判断する人も多く、周りはなんとなく付き合いが悪くなったと感じる場合もあるようです。
社内で違和感を感じる日が続くのであれば、その社員とは意識的にコミュニケーションをとっていく必要があります。
中堅社員が退職した後の職場
中堅社員やエース社員が退職すると、当然他の社員にも影響があります。
このような状況に陥ると、職場には以下の変化が生じる恐れがあります。
- 退職が連鎖しラッシュになってしまう
- 残された社員の仕事量が増える
- 社内の雰囲気が悪くなる
- 新たな雇用や教育が必要になる
早めの対策をとるためにも、あらかじめ把握しておきましょう
1.退職が連鎖しラッシュになってしまう
1人の退職者が出ると、同じように不満を持っていた社員が立て続けに退職してしまう場合があります。
最初に退職した中堅社員が優秀な人で、周囲からの信頼も厚ければ、退職ラッシュはさらに加速すると予測できます。
「〇〇さんが辞めたのだから、この会社は将来性がないのかな」「私も〇〇さんと同じようにスキルアップしたい」と、周囲の人も感じるからです。
そのため、中堅社員が退職してしまったら、会社に何かしらの原因はなかったかを検証する必要があります。
さらなる退職者を出さないため、退職ラッシュを起こしてしまわないために、会社として早急な気付きが大切なのです。
2.残された社員の仕事量が増える
多くの仕事をこなしていた中堅社員が退職すると、単純に他の社員の仕事量が増加します。
経験豊富な中堅社員がこなしていた仕事を、他の人も同じようにできるとは限りません。
優秀な社員が退職してしまった場合には、生産性の低下もやむを得ないでしょう。
3.社内の雰囲気が悪くなる
重要な仕事を担っていた中堅社員が退職したために仕事量が増えると、単純に負担が増えるため、社内の雰囲気が悪くなる可能性が高いです。
また、退職した社員が若手社員の相談役になっていた場合には、残された社員の不満が溜まるなど、目に見えない部分での問題も生じます。
社員の小さな不満が解消されにくくなり、業務にも支障が出る恐れがあるでしょう。
4.新たな雇用や教育が必要になる
経験豊富で重要な仕事を担っていた中堅社員が退職すると、他の社員の負担を軽減させるためにも人材補充が必要になります。
しかし、同じような能力を持つ人材を即座に見つけるのは容易ではありません。
新規雇用には当然コストがかかりますし、さらに人材教育をしていくには時間もお金もかかります。
教育コストだけでなく、退職した中堅社員であれば得られた利益も失われますので、会社としては大きな損失だと言えるでしょう。
中堅の退職ラッシュを阻止するために
中堅社員の退職は、会社にとって大きな損失となります。
時間をかけて育成した社員の流出はできるだけ避けなければいけません。
中堅社員を退職させないための対策として、以下の項目を意識しておきましょう。
- 声かけをしてコミュニケーションをとる
- キャリアプランを話し合う
- 人事評価制度を整えて適切な評価をする
- 能力に合った研修の機会を設ける
1.声かけをしてコミュニケーションをとる
中堅社員の退職を阻止するには、日々の細やかな声かけやコミュニケーションが重要になります。
仕事にやりがいを感じられない、キャリアアップを見込めない状態では退職を考えるかもしれませんが、上司からの声かけがあるとモチベーションがアップしやすいからです。
従業員の性格や特徴に合わせた声かけができると理想的ですが、目を見て挨拶をするだけでも良いので、継続させていきましょう。
良いコミュニケーションの時間にするためにも、声かけをする際は、部下から上司への接しやすい空気作りを意識するなどの工夫が必要です。
2.キャリアプランを話し合う
ただ与えられた仕事をこなしているだけでは社員のモチベーションは保てませんので、定期的にキャリアプランを話し合う時間を確保しましょう。
「自身のキャリアを考えてくれている」「チャレンジしたい仕事の希望を聞いてくれる」という環境があるだけで、会社への信頼が保てます。
この会社にいて自分が活躍できる場がある、頼りにされていると感じられると、仕事にやりがいが出てくるはずです。
3.人事評価制度を整えて適切な評価をする
仕事への取組みや能力を適切に評価できるような、人事評価制度を整えておきましょう。
その評価を昇格や昇給に反映させていけば、中堅社員のモチベーションも上がっていきます。
社員が良い環境で働けると生産性の向上にも繋がりますので、会社にとってもメリットを得られるシステムです。
4.能力に合った研修の機会を設ける
選択型研修制度を設定し、社員がそれぞれ伸ばしたいと感じているスキルの向上を後押ししてあげましょう。
仕事内容に直結するような研修内容も重要ですが、社員の心の成長を企業の成長と捉えて、心理学を企業研修に取り入れている事例もあります。
社員の能力に応じた研修によって、社員と会社という組織の双方でのキャリアアップを目指せ、社員1人1人の実力が組織の期待に応えていける好循環が作り出されます。
中堅社員の退職ラッシュを阻止しよう
中堅社員が退職を考えるのには、理由があります。
まずは職場の環境や報酬といった働きやすさ、本人の仕事への評価を適正なものにする必要があります。
優秀な中堅社員が退職してしまうと、社内に悪影響が生じる場合がありますし、退職ラッシュになってしまうと、社内の雰囲気が悪くなってしまうだけでなく、人材雇用や育成のためのコストも多くかかってしまうのです。
中堅社員の退職を阻止するためにも日頃から良い環境を作り、誰もがやりがいをもって仕事ができるよう配慮しましょう。
経営コンサルタント選びは「なんとなく」で進めると必ず失敗します。あなたの会社に貢献するコンサルタントを選ぶなら、多角的な視点で選定しましょう。
「(株)Pro-D-use(プロディーユース)」は「伴走・現場型で利益を押し上げる」コンサルティング支援が特徴の経営コンサルティング会社です。これまでたくさんの経営相談で「はじめての経営コンサルタント」「コンサルタントの乗り換え」「事業拡大 / 事業再生」で数多くの実績をあげてきました。
「(株)Pro-D-use(プロディーユース)」にあなたの会社について相談してみませんか?詳しくは経営コンサルティングサービスページをご覧ください。
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