
新規事業をこれから立ち上げる予定で、事業計画を作成したいと思っている。ただ、新規事業で成功するためには、どのようなポイントに注意して事業計画書を作成すれば良いのかわからない。

事業計画の作成の仕方がいまいちわからないので、どのように描けば良いのかを教えてほしい。
これから新規事業立ち上げようと考えられている方の中には、このような悩みをお持ちではないでしょうか?。
新規事業を立ち上げて軌道に乗せるためには、事業計画は欠かせません。
なぜなら、新規事業を行う目標や目的にいたるまでの手順を明確にした事業計画なしでは、新規事業を初めても成功は望めないからです。
そこで、本記事では、新規事業計画を作成する際に必要な新規事業計画の重要性と計画を作る際に押さえておくべきポイントについてまとめました。
成功する新規事業を計画する重要なポイントは4つあります。
- 客観的であること。
- 具体的であること。
- 実現可能性が高いこと。
- 数値で表すこと。
上記の4つがなぜ重要なポイントかというと、新規事業計画はそれを見た人に計画の内容を理解し協力を得ることであるため、納得でき、共感できるもので必要があるからです。
本記事を読むことでこのようなメリットを得ることができます。
- 社内の幹部や経営陣あるいは銀行などの金融機関で、通りやすい計画を立てることができる。
- 事業計画で大切なポイントが事前に把握できるため、無駄なく時間を有効活用できる。
それでは早速、読み進めていきましょう。
参考記事>>>新規事業の計画書はテンプレートを使って「楽に・確実に」!
参考記事>>>【要点サマリ】新規事業の企画書作成のポイント5選を公開
▼目次
なぜ新規事業計画が必要なのか

新しい事業を始める際にはリスクも大きく、しっかりとした事業計画がなければ失敗する可能性も高くなります。
未経験のビジネスを新たに始めるためには、今までにないノウハウや技術が必要になります。
また、新規事業にはどんなリスクがあるのかも見えにくいことがほとんどです。
そこで重要になってくるのが、新規事業計画です。
事業計画を作成すると市場の状況や競合との関係性、解決すべき課題などもおのずと見えてきます。
その商品やサービスに対して、
- 「ニーズは本当にあるのか」
- 「ターゲットは誰にすべきなのか」
など競合他社との優位点なども確認できてきます。
事前にしっかりと計画することで、ビジネスに潜む不確実性やリスクも明らかになってきます。
新規事業計画で目標達成までの手順が明確になり、迷ったときには軌道修正するためのチェックシートの役割という側面が。
また、社内で事業計画を共有することで協力を得やすくなるかもしれません。
金融機関などに提示することでさらに理解を得られて、ビジネスをスムーズに進めることが可能になります。
新規事業計画は新たなビジネスを進めるうえでの航海図、羅針盤となり、成功へと導いてくれるのです。
新規事業計画に必要な内容

新規事業計画を作る際には、
- 「どんな事業なのか」
- 「どんな課題やリスクがあるのか」
- 「売り上げや利益はどれぐらい見込めるか」
などについて一目で分かるようにする必要があります。
そのためには新規事業計画に必ず盛り込まなければならない内容があります。以下その項目をご紹介します。
1.事業の基本コンセプト
事業の概要を簡潔に言い表したものです。
- 「誰に」
- 「何を」
- 「どのように」
- 「いくらで売るのか」
を明確に表示します。
この事業コンセプトがあいまいだと、その後に計画する項目がブレたものになりがちです。
2.市場分析
- 市場の規模
- 顧客ニーズ
- 今後の成長性
- 競合の状況(状態)
- 競合と比較しての自社(サービス)の優位性
などを調査・分析したものです。
統計データなども用いて客観的に分析することがポイントになります。
参考記事>>>【絶対失敗しない】新規事業におけるニーズ調査方法やポイント、注意点
3.事業の具体的な内容
- どんなターゲットに対して
- どんな商品・サービスを提供するのか
を詳細に計画します。
「提供する価格帯」や「人員体制」、「仕入れ」や「製造」についての計画も必要になります。
4.スケジュール
- いつまでに
- どのような目標を達成するのか
を明確にすることが大切です。
単年度はもちろんですが、中長期的な計画(3ヵ年、5ヵ年)も必要になります。
5.リスクと解決策
事業を進めるうえで想定される、リスクとその解決策を表示します。
実際に事業をスタートした後で想定外のことが起こらぬよう、起こり得るリスクをすべてピックアップすることが大切です。
6.収益シミュレーションと資金計画
- いつまでに
- どれぐらいの売り上げと利益を上げるのか
を明確にします。また、必要な資金の調達方法や返済についての計画も必要です。
新規事業計画のポイント

新規事業計画は机上で作成するものですから、極端に言えば現実味のない計画でも作ることが可能です。
しかし、そのような計画では実現可能性が低く、誰にも共感してもらえない新規事業計画にしかなりません。
新規事業計画は、現実的で実現可能性が高いものであることが重要です。
そのために、新規事業計画を作成する際に大切なポイントを紹介します。
1.客観的であること
新規事業計画に熱意を盛り込むことは重要ですが、計画自体は客観的でなければなりません。
「これぐらいは売れる」「これなら競合に勝てる」など、主観的な計画にしないためには客観的なデータに基づいて計画を作成することが大切です。
2.具体的であること
- 「ターゲットは誰か」
- 「商品・サービスの価格はいくらか」
- 「どのように集客するか」
- 「仕入れ先はどこか」
など、計画の各項目は具体的であることが求められます。
これがあいまいだと、後々ブレやすい計画となってしまうでしょう。
3.実現可能性が高いこと
新規事業計画を作成する際に最も重要なポイントになります。
- 「どれぐらい売れるのか」
- 「いくらぐらい収益が上がるのか」
などについて、その根拠をしっかりと示すことが重要です。
4.数字で表す
客観的、具体的な計画にするためにも数字で表すことが重要です。
数字は客観的かどうかの指標になりますし、実現可能性を判断する目安にもなります。
数字にこだわることで、客観的で実現可能性の高い新規事業計画になるでしょう。
誰に見てもらう新規事業計画なのか

新規事業計画は、それを見た人に計画の内容を理解してもらい協力を得るためのものです。
そのため、誰に見てもらうのかその相手によっても押さえるべきポイントは違ってきます。
銀行などの金融機関
例えば、融資を受けるために銀行などの金融機関に提出する新規事業計画であれば、財務計画の数字がポイントになるでしょう。
銀行などの金融機関は、融資した資金を回収できるかどうかを厳しくチェックします。
- 「売り上げ予測はリアルで実現可能性が高いものか」
- 「経費の予測に問題はないか」
- 「資金繰りに余裕はあるか」
などがチェックのポイントになります。
そのため、財務計画の数字については客観的であり実現可能性の根拠を示すことが重要です。そのため、
- 市場環境や競合状態が客観的に分析されている
- 集客や顧客獲得が計画通りに見込めたりする
かどうかが、重要なポイントになるでしょう。
参考記事>>>新規事業の立ち上げで銀行の融資審査を通過するためのコツ
社内の幹部や経営陣
また、社内の幹部や経営陣に向けた新規事業計画であれば、
「この事業に取り組むことでどんな有益なことがあるか?」
を論理的に説明することが大切です。
例えば、短期的には利益が上がらない事業であっても、将来的に有望な事業であれば、今から取り組んでおくメリットを提示することが幹部や経営者の意思決定のポイントになります。
目先の利益だけでなく、
- 企業理念を実現するために有効な事業であること
- 既存事業の資源を使えること
- 将来の業界地図を大きく塗り替える可能性があること
などが大きなポイント。
また、社員を巻き込んでモチベーションを向上させるなど、社内を活性化できる新規事業計画であればより共感を得やすくなるでしょう。
“想い”が伝わる新規事業計画を作ろう

新規事業計画は、客観的でなければなりません。
しかし、客観的なだけでは計画を見た人の心を動かすことはできません。新たな事業を起ち上げて軌道にのせるのは簡単なことではないのです。
事業をスタートすればさまざまな問題が起こってきます。
困難な問題を解決し目標に向かって行くためには”想い”が必要です。
- 「何が何でもこの事業を成功させたい」
- 「どんな問題があっても克服してみせる」
という想いがあることは必須です。
想いが伝わる新規事業計画であればこそ、金融機関の融資担当者や、社内の経営陣の心を動かす可能性が上がることでしょう。
想いが伝わる新規事業計画にするためには、動機と目的がポイントになります。
「なぜこの事業を始めたいと思ったのか」という動機も大切です。
「この事業を通して困っている人を助けたい」など事業の目的を伝えることで、どれだけ情熱や想いを持って取り組んでいるのかを知らせることができるでしょう。
また、新規事業はあくまでも目的を達成するための手段ですから、その先にある「夢」や「ビジョン」を明示することも想いを伝えるためには効果的です。
新規事業計画を通して、夢やビジョンを語り合うことができれば協力者も自然と増えていきます。
しっかりとした新規事業計画を作成しようとすると、考えが整理されクリアしなければならない問題点も見えてきます。
この問題点をひとつずつつぶすことが、実現可能性を高めることになるのです。
客観的で実現可能性が高く、かつ”想い”が伝わる新規事業計画を作成して成功へとつなげていきましょう。
新規事業計画の作成に困ったら、プロに相談しよう

新規事業の事業計画のポイントを解説してきましたが、
- 「内容や必要性は理解できたけど、自分でできる気がしない…」
- 「作成の前に、色々相談しながら進めたいけど社内に頼れる人材がいない…」
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<参考>
http://preneur-preneur.com/how-to-write-a-business-proposal/
http://marketer-thinking.com/kihon/kihon1.html
https://liginc.co.jp/life/useful-info/85804