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【顧客事例】焼肉店・食道楽様の”法人化”と”新店舗オープン”までの足跡

【顧客事例】焼肉店・食道楽様の”法人化”と”新店舗オープン”までの足跡

お久しぶりです、代表の小笠原です。忙しさにかまけてアップが久しぶりになってしまいました。

案外と、それなりのアクセスやお問い合わせを頂いておりますので、これからは定期的にアップしていきたいと考えております。どうか暖かく見守ってくださいね。

さて、今回は、弊社ホームページにも掲載されております、「焼肉食道楽」様の法人化と、新店オープンのお手伝いがひと段落つきましたので、皆様にご共有させて頂きます。

https://pro-d-use.jp/consulthing-case/shokudoraku/ ←事例はコチラ

新店オープンに当たっての、経営者が行うべきタスクと、それに対する取り組みを時系列順に並べておりますので、新店出店時の参考にしてください。

 

2016年7月~ 法人化に伴う事業計画作成

既存店が丁度リニューアルから1年がたち、人材もそろってきて新店の計画をしておりました。

そこで、現在の収支表を整理、新店を立ち上げた時に、利益がどのくらいになって、役員報酬がどのくらいとれるのかを事業計画に落とし込んでいきました。数字の事は、割と敬遠してしまいがちですが、とても大切です。

事業計画

3年後を見越した事業計画書

少し見えづらいかと思いますが、3年分の収支表をはじいた上で、店舗展開の初期投資やランニングの収支を推定し、法人化した方が、手元にお金が残るということがわかりましたので法人化に向けて、士業の方々と準備を進め、9月には法人化が完了しました。

「法人化したほうがいいの?しない方がいいの?」と聞かれることがありますが、これは、経営者の志向によって応えは異なります。

具体的に、個人か、法人か、どちらかを選択した場合、どのような収支で、いくらくらいのお金が手元に残るのかは、充分計算することができます。二つを見比べてみた時に、どちらの方が得なのかを見ることは、案外難しくありません。

また、自分の資産をどのくらいにしたいのか、従業員をなぜ増やして、どれだけの金額の給与を上げたいのかというのをキチンと経営者自身が自己分析をした上で、法人化は進めるべきです。

一般的に、この辺は士業の方の方が詳しいですが、事故の収入が900万を超える場合は、法人化した方が得といわれております。

私は、先々目指すビジョンがあるのであれば、早めに法人化して、法人としての経営者のスタンスを形成した方がいいと考えています。

 

2016年10月~ 新店の試算

新店の売上推測

新店を出店する価値のある物件かどうか試算をします。

このお客様は、法人化をすると、店舗を出店しなければ、個人でいるときよりも収入が減る計算になっていました。

それでも、お父様が創った店の業態を、広めるのが自分の役割であるという社長の決意も固かったため、先に法人化を行い、その後、新店物件を探していきました。

上記の添付資料の通り、新店前の通行量と、近くの焼肉屋さんの入店数をとらえ、新店の売上試算と、どのくらいの期間で投資が回収できそうなのかを一緒に試算しました。

新店オープン時にかかる施工費は、坪あたり50万円くらいが目安、といわれておりますが、結局、やってみないとどのくらいの金額がかかるのかはわかりません。

極力、数字がよめるよう、私たちが日ごろお付き合いのある業者さんを紹介し、施工を開始しました。新店オープンにあたって、ここまで、試算をする飲食店は、特に中小企業ではあまりありません。

この物件、前には大手飲食店が入居しており、物件のオーナーさんは、「大手でもつぶれたのに、あんたらで大丈夫なの?」という不安を感じておりましたが、このような試算を提出することで、

賃貸契約の意思決定もスムーズに済ますことができました。

その後、この新店計画書、並びに、前項の事業計画書を持って、社長には銀行融資にも取り組んでもらいました。

本店の営業成績が良かったこともありますが、この二つの資料で、1%代の金利で、快く融資がおり、新店の箱、資金計画などがクリアになりました。

事業計画というと仰々しいですが、大事なのは、今、もちうるデータと、行動力で、確からしい数字をはじくことはとても大切です。自分がいくらほしいのかを計算して明文化するだけで、交渉時にも意思を伝えやすくなりますので、計画をたてることはとても大切です。

 

2017年1月 商品設計

焼肉店の値付け

自店の値付けを、他店を調査しながら決定します。

焼肉店の場合、素材をそのまま販売しているので、自社の原価と他社の原価に、大きな誤差はないと考えると、競合店の販売価格と、一皿当たりの重量(g)をはければ、大体、どんな店が、何の商品で集客して、何の商品で利益をとっているのか、もうけの仕組みがとても分かりやすく出てきます。

これを参考にした上で、

①集客商品×本当に価値の高いモノ

②集客商品×価値が低いけど工夫して価値を高めるもの

③定番商品 利益の高いモノ

この3つのポジションに当たるメニューをコンセプトに準じて設計していきます。このお店の場合は、肉を提供前にしっかりもみこんで提供することが強みでしたので、全てにおいて、このもみこみを付加し、より多く品数がでるように設計しました。

①今宵盛合せ

②壺漬ハラミ

③キムチ

といったように設計しています。

 

2017年2月~ 販売戦略

メニューで販促

メニュー表をお持ち帰りできるように工夫し、販促物としても利用

ここまで決めてきたメニューを、店舗のメニュー表に落とし込みます。

こちらのクライアント様は、歴史がある上コンセプトもはっきりしており、地域に密着して事業を行っていますので、メニューをフリーペーパー化し4か月に一回更新。仲の良いお店のクーポンをつけたり、スタッフ紹介コーナーをつけたりしています。

このメニュー表の出し方でも、商品の出数も変わってきますし、肉の原価は定期的に上がってますので、メニュー表を変える時に合わせて価格を調整したりします。

このメニューブックはフリーペーパーなので、近所へのご挨拶や、ポスティングでも使っていただきました。

ここまでの工程で、「どういうコンセプトで、何の商品が目玉で、何の商品で利益を取るのか」が明確になると、メニュー表がかなりシンプルになり、当然、お客様から見てわかりやすいものになります。

あと、例えば100円均一のダイソーで買い物がしやすいように、飲食店も500円、1000円、1500円と、500円単位の商品しか置かない等価格が見えやすくなるだけでお客様から見たら買いやすくなります。

このような細かいテクニックなどもご提案させて頂きました。

 

2017年3月7日 新店OPEN

新コンセプト店舗

新規オープン

名物の今宵盛り合せ

名物の今宵盛り合せ

やきしゃぶ

新メニューのやきしゃぶ

オープンに至るまでは、販売力の強い内外装の作り方もレクチャー。

例えば、看板の役割、のぼりの役割や、店内のどこにどういうポスターを張るのか。といったところもまでプロデュースさせてもらいました。

例えば定番のフレームワークではありますが、AIDMAの法則というフレームワークがあります。

A Attention 注意を引く

I Interest 興味を持つ

D Desire 欲求を持つ

M Memory 記憶をする

A Action 行動する

という消費行動にも順番があります。

例えば、Aの役割を果たすのは、店のメイン看板や袖看板です。

ここで大事なのは、「何屋さんかわかりやすいこと」です。

車で店前を通り過ぎるお客様が、店前を通行する前の5秒前には、何屋か認知できていなければ、入店する前に通過してしまうことになります。

よって、袖看板に求められることは、「焼肉屋」であることがわかりやすいことになります。細かく、基本的な事ですが、この辺の理解があるのとないのでは、大きく業績が異なってきますので、一応レクチャーさせて頂いております。

また、今回は、「もみこみに強みがある店」

本店は、歴史がありすぎて、業務を効率化したい商品でもお客様が味を覚えているため、不用意に変更できないが、新店では簡素化したい。というニーズがあったため、本店と別コンセプトの店として「もみこみ焼肉食道楽」

とし、もみこみだけで勝負するお店としました。

 

2017年3月7日~13日 結果

プレオープンにて

社長と記念写真

オープン最初の1週間で、200万円以上の売上を立てており、今月600万円を超えた数字で着地しそうです。

5月には月商800万円も見えそうな数字でございます。損益分岐点売上高は350万円であることを考えれば、ひとまず成功ということでいいのではないかと社長と話しております。

とはいえ、この店はまだスタートしたばかり、実際にご来店いただくお客様も、まだメインターゲット以外の様々な層の方々がいらっしゃいます。

ターゲット層に客層が落ち着いたときに、地域柄を考えて、安いor高い価格の品ぞろえを増やすなどこれから分析して施策を打っていかねばなりません。

こちらのお店は本店も調子がよく、年々成長しておりますが、この店舗も、オープン景気を2年目は越えていけるように分析し、施策を打ち続けていく必要があります。

長くこの企業が続くように、私たちはお店の状況を数字やタスクに可視化し、共有しながら意思決定をしています。

 

まとめ

新店がオープンするまでにpro-d-useがクライアントとともに何をしているのか、一つ、これで流れがわかって頂けたら幸いです。

基本的に日本はモノづくりの国、商品を製造するのは得意ですが、商売、並びに商人の領域の仕事を苦手とする方が多い気がします。だからこそ、FCの業態が多く、仕組みがあるものをやる方も多いですよね。

それでも、私たち自身は「私たちにしかできない仕事」をしたいですし、クライアントに対しても「自分だからできる店や会社作り」をサポートしていきたいと考えています。

新しい試みを行うための意思決定は行いづらいですが、数字におこして比較してみたり、競合調査して、自社のコンセプトを決めたり、自社の強み分析並びに、意思決定を一緒に行っていきながら、「Your Industry Maker」としてそこにしかない価値を世の中に広げていきたいと考えています。

添付している資料など、ほとんど中身見えないと思いますので、資料請求だけでも下の問い合わせフォームからご連絡を頂ければと思います。